Facts Of LifeはSylvia Robinsonと並んで "Mother of Hip Hop"と称されるGeorgia州出身のR&B and Soul Singer Millie Jacksonに見いだされた3人組のVocal Group。Southern Soulの女帝ともいえる存在感を放つMillieに目を付けられただけある実力派である。Tyrone Davisの妹であるJean DavisとKeith Williams、Chuck Carterの3人は当初、The Gospel Truthと名乗っておりFloridaのKayvette RecordsからMillieのProduceで75年にDebut Single“Up Hill Peace Of Mind”をリリースしている。 Jeanはなんたって、お気に入りの女性Vocal Group Honey And The Bees出身だし、Keith Williamsは、 Little Anthony & The Imperialsと一緒に歌っていたり、Flamingosが70年にリリースした“Buffalo Soldier”で Lead Vocalをつとめた実力派、そしてChuck Carterも60年代に.BrunswickやBedford RecordsからSolodeSingleをリリースしているのだから、かなりのものだ。Facts Of Lifeと改名して76年にBanks & Hamptonの“Caught In The Act (Of Gettin' It On)”をリリース、彼らの2nd Singleは、なんとCountry Singerの Bill Anderson作でMary Lou TurnerとのDuoで75年にHitした“Sometimes”。こ。これがUS Black Singles Chart3位となるHitとなってしまうのだから面白い。イナタい曲でも、彼らのSoulfulな男女Vocal掛け合いが実にイイ感じで、マッタリしてはいるけれど、沁みますなあ。本作は、そんな彼らが77年にリリースしたDebut Album。Barbra StreisandとかBarry Manilowといった意外な選曲に驚かされるけれど、実力派の3人がDeepにSoulfulに歌い上げているのが良い。翌78年にリリースされた2nd Album『A Matter Of Fact』をリリースしているが、このアルバムも中々の出来であった。残念ながら、この2枚のアルバムを残して解散してしまったようだ。
『Sometimes』はFacts Of Lifeが77年にリリースしたアルバム。
アルバム1曲目はHit曲“Sometimes”。Country Soulなゆったりマッタリとしたハチロク系のイナタい感じだけど、この暖かみのある男女Vocalのかけ合いがイイ感じ。
上述のDebut Single“Caught In The Act (Of Gettin' It On)”。こちらもハチロク系Balladだけど、男女Vocalのかけ合いが甘美でSoulfulな味わいで絶品。バックの演奏もHorn隊やOrganやギターがイイ感じ。
George JacksonとRaymond Moore作の“Bitter Woman”は一転してイントロのエレピから都会的な香りが漂う。
なんとBarbra Streisand主演の映画『A Star Is Born』で使われたBarbaraとLeon Russell作でKris KristoffersonとのDuet曲“Lost Inside of You”。優美なStringsをバックに堂々の歌いっぷり。
続いてもBarry Manilowが歌ったRichard KerrとWill Jennings作“Looks Like We Made It”をチョイTempoを落としてSoulfulに、Deepに歌い上げている。
Lenny Welchの“A Hundred Pounds Of Pain”はエイトビートでグイノリのナンバーだけど、StringsやHorn隊、Chorusが入ってVocalを盛り立てているSoulfulな仕上がり。
前述のThe Gospel Truth時代のDebut Single“Uphill Peace Of Mind”はSouthern Soul界のCurtsことFrederick Knight作。彼らの本領発揮のFunkyなナンバー。
溌剌としたGeorge Jackson作“What Would Your Mama Say?”はJeanのVocalがご機嫌。
Millie Jackson作のSoulfulなShuffle“Givin' Me Your Love”。
“That Kind Of Fire”はDeepなVocalがじっくり歌い上げ黒々とした雰囲気がご機嫌な仕上がり。
アルバム最後をシメるのは甘美なBallad“Love Is The Final Truth”。
(Hit-C Fiore)