T.2./T2 | BLACK CHERRY

BLACK CHERRY

JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

 T270年Deccaからリリースした『It'll All Work Out In Boomland』は英国のRock史上5本の指に入る傑作だと個人的には思っている。創造性に満ち、AggressiveProgressiveといえる音楽性が英国的なLyricalで陰影のある詩情豊かな世界と共存して、時代を考えても他に例を観ない独自の個性となって魅了されずにはいられない。当時の英国からは同様の個性的で才能に満ちたRock Bandが次々と登場してきた時期ではあったけれど、Gentle Giantは別格の存在として70年にアルバム・デビューしたバンドの中では楽曲や構成力、演奏技術といい頭ひとつ抜け出して奇跡的な完成度を誇っている。Hardで重く攻撃的なギターが火を吹き、手数の多いドラムスが圧倒するアルバム1曲目から最高であるが、Acoustic GuitarMellotronの使い方も素晴らしく、即興も取り入れつつ見事に構築された音楽Imaginativeだ。緩急自在で、場面によって多彩な顔を覗かせる多様性を持った音楽性型にはまらずScaleの大きなバンドだったことがわかる。今だからこそこのバンドの魅力は伝わりやすくなっているともいえる。ギター鍵盤楽器Chorusを担当するKeith Cross才能とセンスは特筆すべきだが、バンドの要となっているのは全曲Songwritingを手掛け、Vocalも担当しているDrummerPeter Duntonである。DuntonとベースのBernard JinksNeon PearlなるPshychedelicなバンドで顔を合わせ、Rupert’s PeopleのギタリストAdrian Gurvitzが加入しPleaseと改名するも、兄のPaulのバンドGunに加入する為にすぐ脱退、バンドは解散、再編成などを経てDuntonもGunに加入してしまう。なんとPleaseにはGunのDrummerのLouis Farrellが加入しBulldog Breedと改名、『Made In England』をリリースしている。その後ギタリストのKeith Crossが加入するが解散している。そしてGunを脱退したDuntonが再びJinksと組み、Keith Crossも加わりTrioとなったバンドはT2と名乗ってDeccaから唯一のアルバムを70年にリリース。本作はお蔵入りとなったバンドの2作目の作品である。

 

 『T.2.』はT270年に『It'll All Work Out In Boomland』リリース後に録音するも一般に出回らなかったアルバムで約四半世紀たった97年にリリースされている。Debut Albumと同じDrummerのPeter Duntonが全ての楽曲を書き、VocalAcoustic Guitar,Mellotronを担当、ベースBernard JinksGuitarElectric Pianoを弾くKeith Crossという最強のTrio布陣。

アルバム1発目は“Highway”。Keith Cross激カッコイイHeavyなギターRiffがいきなり炸裂。決してShoutしないVocalは淡々とCoolに歌い上げ、突如Mellotronが登場し英国的なLyricismが香り立つ展開も素晴らしい。

Acoustic GuitarPastralで抒情的な爪弾きを奏でて始まる“Careful Sam”。Gentle語りかけるようなDuntonのVocalMellotronEdgeの立ったHardなギターと共に登場するとRock魂炸裂激しいShuffleに展開、ベースがぶんぶん唸りギターが鋭く空を切り裂き、コレがカッコイイのなんの。するとBluesyなギター・ソロがTempo UpしたBeatにのって展開され、再びTempoを落として終わるエンディングまで最高。

英国的なPastralな雰囲気がご機嫌なアコギ弾き語り風の“Timothy Monday”。この曲も途中から激カッコイイAggressiveなギターが入り、得意の緩急自在Imaginativeな音世界は健在。Endingもカッコ良すぎ

CD”もBluesyギターのRiffも激カッコイイがHardなギターソロ6拍子に展開してから歪ませずに流れるように紡ぎ出されていくところも鳥肌モノ。

幻想的なAcoustic GuitarMellotronが雰囲気タップリな“The Minstrel”。VocalとChorusの絡みも極上で、英国的な陰影が最高。

PrimitiveなBeatにのって凶暴なギターが牙をむくFantasy”。歌メロが始まると静かにMoodyな展開になってギター・ソロもカッコイイ

アルバム最後をシメるのは“T2”。Keith Crossが弾くElectric Pianoギター、DuntionのMellotronがカッコ良すぎ。アコギもイイ味出している。

(Hit-C Fiore)