Tasavallan Presidenttiは創立メンバーであるFinklandを代表するVersatileなギタリストJukka Tolonenが弱冠17歳の時にデビュー・アルバムとなる本作をリリースしている。DrummerのVesa AaltonenにBlues SectionのベースだったMåns Groundstroem、Eero KoivistoinenのバンドやHeikki Sarmanto SextetでSaxやFluteを吹いていたJuhani Aaltonen、Vocalと鍵盤担当のFrank Robsonが、Tolonenと共に北欧史上に残る名作となる本作を録音した時のメンバーである。Tolonenは70年リリースのWigwamの2ndアルバム『Tombstone Valentine』や翌年の3rdアルバム、Blues SectionのSax奏者Eero Koivistoinenのアルバム『For Children』に参加したり、自己の1stソロアルバム『Tolonen!』をリリースするなど10代でその才能を爆発させていた早熟の天才肌のMusicianである。ギター以外にピアノも弾き、Coposerとしても優れた才能を持っている。Tasavallan Presidenttiはメンバーを変えながらもTolonenが中心となって素晴らしいアルバムをリリースしていった。同時にTolonenも充実したソロ活動を展開して70年代に傑作ソロ・アルバムを連発して北欧のJazz Rockは一気に高いレベルへと上り詰めていく。本作ではまだTrafficなどBritish Rockの影響を強く感じさせるTasavallan Presidenttiだが、その萌芽は随所に感じられる。後にJazzやFunkや民族音楽の要素が加わりながら独自の音楽性を確立した彼らによって北欧のJazz RockはFinlandを中心に高い音楽性を持ち、他の欧米諸国とは一味違う魅力を持ったシーンを形成していくことになるのだ。
『Tasavallan Presidentti』はTasavallan Presidenttiが69年にリリースしたアルバム。
アルバムはTolonenのAcoustic GuitarをバックにJuhani AaltonenによるFluteが奏でる牧歌的でClassicalな旋律が“Introduction”から始まる。
続いて激カッコイイTolonenのギターRiffで始まる“You'll Be Back For More”ではFrank RobsonがBluesyなVocalで迫りTolonenのギター・ソロとAaltonenのSoprano SaxソロがCoolな炎を燃やす。
“Obsolete Machine”もHeavyなギターとRobsonのSoulfulなVocalにAaltonenのFluteが絡むBlues Rockなノリが最高。Robsonの気怠気なVocalとギターとFluteのソロが絡み合う様がカッコ良すぎ。
“Who´s Free”もSteve Winwoodの影響を感じさせるRobsonのVocalが渋い。とても20代前半とは思えない。
FluteとHammondがイイ味出しまくりの泣きのBallad“I Love You Teddy Bear”。ここでのRbsonはGary Brookerを思わせる。
キレキレのインスト“Crazy Thing No 1”。
BluesyなShuffle“Drinking”はBoogieのリズムにのって飛翔するFluteが気持ち良すぎ。TolonenのソロもBluesyでカッコイイっす。
“Crazy Thing No 2”
“Driving Through”は疾走感溢れるMod好みのグイノリBlues Rock。野太く奔放なリズム隊にのってギターとSaxのソロが炸裂する。
川のせせらぎの効果音で始まるPoetry Reading“Ancient Mariner”。Avant-GardeなFluteをバックにSamuel Taylor Coleridgeの詩を読み上げていく。
“Wutu-Banale”はTolonenのOctave奏法などJazzyなギターが光るインスト。
British Rockの影響が強い“Woman Of The World”。
ノリノリの Rock n Roll“Roll Over Yourself”。
最後を飾るのはTolonen作の優美なピアノが楽しめる“Thinking Back”。
(Hit-C Fiore)
