大谷翔平選手、MLB初先発初勝利おめでとうございます!早起きした甲斐がありましたな。一日中気分最高ですわ。初打席初ヒットに続きこの快挙。長嶋茂雄様以来の華のあるスケールの大きい魅せてくれる野球選手。ミスターの全盛期はリアルタイムに生で観ることが出来なかったけれど、我らが大谷選手は、これからも快進撃を我々の目の前で魅せてくれるでしょう。しかし、あの伸びやかな投球フォームとダイナミックで華麗なバッティングフォーム!何回観ても素晴らしい。
イタリア半島の西に位置するフランス領となるCorsica出身のバンドRialzu。Magmaに多大な影響を受けたという彼らは、Kobaïan(コバイア語)ならぬCorsu(コルシカ語)を使って怪しさ満点の呪術的で一種独特のJazz Rockを展開する。ま、コルシカ語でMagmaをやってます的な感じではあるが、Françoise AugéとJean-Philippe GalletのOperaのような発声の男性Vocalと女性Chorusも加わり、TheatricalなChorus隊が生み出す密教の儀式のような怪しさ満点の雰囲気はMagmaとはまた違った独特の抒情と神秘性を湛えており、時に飛び出すEtnicな香りが良くも悪くも個性的ではある。演奏陣は、鍵盤奏者Christophe Mac-DanielにギターのGilles Renne、ベースのFrançois Mac Daniel、ドラムスのOlivier Renne、Violin奏者のDominique Galletといったメンツで、演奏自体は手堅いJazz Rockを聴かせてくれる。残念ながら、本作のみを残してバンドは消滅してしまったようだ。 RIOやZzeuhlのMovementが残していった忘れ形見のようなアルバムなのかもしれない。 アルバム冒頭のナンバーが思わずMagmaの“Köhntarkösz”を思わせるところは微笑ましいが、Billy Cobhamのような手数王のドラムスとガムシャラに弾き倒すギターと流麗に飛び回るエレピなどが中々頑張っている。
『U Rigiru』はRialzuが78年にリリースしたアルバム。
アルバム1曲目は厳かに鳴り響く鍵盤をバックにドラムスがバタバタとけたたましく叩きまくって始まる“U Rigiru”。Dominique GalletのViolinが空を切り裂くと、重心低くうねりまくるFrançois Mac DanielのベースとOlivier Renneの暴れるドラムスをバックにChristophe Mac-Danielの駆け回るエレピやGilles Renneの凶暴なギターが躍動。よしJazz Rock全開かと思いきや、Lyricalなエレピのフレーズを合図にGalletがViolinをPizzicato奏法で弾いて、一気に幽玄の扉を開く。Violinが哀し気な旋律を弾き、Synthesizerが淫靡な炎を灯してバンドの演奏は浮世離れしたな世界へ我々を誘い込む。呪術的なコルシカ語の男性Vocalが始まり、女性Vocalも加わると厳かでDarkな響きを伴いながら何とも言えない土着的でMysteriousな世界へ誘われていく。非常に厳粛な儀式のごとき、男女のVocalが続いた後、突然激しいドラム・ソロが始まる。それに荘厳な男女ChorusとFluteが加わり、異様な盛り上がりをみせながら、バンドの鍵盤奏者Christophe Mac-Daniel作の16分近い大曲は幕を閉じる。
続いても11分を越える大曲“I Lagramanti”。風の音を模したSynthesizerに不穏な男女Chorusが始まると、密教の儀式のような怪しく不気味な雰囲気が高まり、HypnoticなOrganのフレーズにDominique GalletのViolinが絡み、リズム隊が暴れまくるJazz Rockへと展開する。ギターが唸りを上げ、男性VocalがOperaのような歌い方でTheatricalに魔界の扉を開ける。鋭く切り込むViolin、女性Chorusも加わり、魔界の扉は閉じられる。
アルバム最後を飾るのは“A Mubba”。この曲も男女VocalによるおどろおどろしいChorusが登場するが、基本はエレピとギターが躍動するリズム隊の上で浮遊する軽やかなJazz Rock。
(Hit-C Fiore)