余りにも事の重大さを理解できていない馬鹿がいて困ったものだが、かのファイザーのCEOをはじめ、政財界のみならず金融/科学/芸術/スポーツ/マスコミ/芸能の各界で成功を収め、強い影響力を持ったユダヤ系の方々がどれだけ沢山存在しているか知らないのだろうか?そして放映権を持つNBCがどういう対応をとるか、予断を許さない状況で、対応を間違えれば外交問題で五輪どころじゃなくなる可能性すらあるというのに。それにしても、あまりにも杜撰で危機管理能力ゼロな対応に驚かされてしまう毎日である。
これまたBrasilのNovelaもの。ジャケットの林檎が気に入って、ジャケ買いと言われれば確かにジャケ買いなのであるが、何といっても大好きなOsmar Militoが絡んだ男性3名、女性1名のChorus Group Quarteto Formaが歌う楽曲が4曲も収録されているのもポイントが高い。さらに、Brazilで70年代に主に活躍して人気の高かったSinger SongwriterのDuo Antônio Carlos e Jocáfiが全曲の作詞作曲を手がけているのである。Antônio Carlos e Jocáfiといえば71年にRCAからリリースされたデビュー・アルバムでありPsychedelic入った名作『Mudei De Idéia』が近年Reisueされ一部の好きモノたちを喜ばせていたものだ。本作でも2人の個性が良い意味でぶつかりあったSongwritingは冴えわたっている。洗練というよりは野性味と素朴さに南米らしい躍動感と高揚感が感じられる楽曲の数々は燻し銀の魅力で聴けば聴くほど味わい深く、Balladなどは結構沁みる。本作はサントラ盤ではあるが、お目当てのQuarteto Forma以外にも憂いを湛えたVocalが魅力のMaria CreuzaやNovelaモノではお馴染みJacks WuやBetinho、Golden BoysやOs Vipsといった面々が登場してイイ感じで人間的な暖かみを感じさせる楽曲を歌い上げていく。一方、Quarteto Formaの4曲は、ヨーロピアンなダヴァダヴァ系やJazzyなChorusをお得意とする彼らのスタイルを感じさせはするが、素朴な躍動感と高揚感を前面に出した素晴らしい出来だ。さすがにChorusもバッチリとキマってElegantではあるのだが、勢いを感じさせてくれるのが良い。Antônio Carlos e Jocáfiも良くわかっているのか、洗練された楽曲を提供して、この4曲がアルバムの中で良いアクセントとなっている。
『O Primeiro Amor』は72年に放映されたTelenovelaのサントラ盤。
アルバム1曲目はOsmar Milito & Quarteto Formaの“Hey Shazam”。Percussionの心地良い響きにエレピとChorusがご機嫌なナンバー。
Antônio Carlosの奥方であるMaria Creuzaが哀感漂うメロディをしっとり歌い上げる“Desmazêlo”。メロドラマのTheme曲っぽい感じがまた良し。
Eustaquio Senaが歌う “Mariana”はHarmonicaがイイ感じのEartyなPops。
男性Vocal QuartetのGolden Boysの“Perambulando”は楽し気な雰囲気が良い。
60年代に活躍した二人組Os Vipsによる懐かし気なPops“Cada Segundo”。
Quarteto FormaのFunkyな“O Primeiro Amor”。
そして続いてもOsmar Milito & Quarteto Formaの名義の多幸感漂う“Encabulada”。どちらも高揚感に満ちたナンバー。
Trombone奏者でもあるJoão Luizの “Distorção”はアコギの弾き語り風。泣きの旋律を魂の入った歌唱で歌い上げる。
Betinhoが歌うのBrass隊のCatchyなリフが心地良い“Saque Saque”。
Jacks Wuのフェロモン漂いまくりのBallad“Fogo de Lenha”。Stringsも口笛もElegant。
RhythmicalなBeatにのったChorusが気持ち良い“Podes Crer ”はOsmar Milito e Quarteto Forma。
Luis Robertoがマッタリ歌う “Cadê Você”。
アルバム最後をシメるのはPaulo José e As Menininhas do ColégioによるHappyで楽し気なVocalとChorusがイイ感じのOld Timeな雰囲気漂う“Amarelinha”。
(Hit-C Fiore)