Tennessee Blues Vol. 2/Dewey Corley Mose Vins | BLACK CHERRY

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JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC


 ポピュリズムガー(笑)と、お調子者のナンチャッテ音楽ライター氏が例のごとく的外れな自己陶酔発言で笑わせてくれている。やれやれ、ポピュリストといったら、何といってもエコ戦車のコスプレおばさんでしょうが。魔法使いのサリーちゃんというより、サリーちゃんをイジメる意地悪ばあさんみたいなコスプレまでして、随分前から戦略的に虎視眈々と頑張っていたんですな。秋葉原に出向き、今やポピュリストには欠かせないアニメファンとネトウヨさんを味方につけるようとばかりに媚びを売っても政策ガー(笑)とか言ってるわりに言動と政策が矛盾しまくっているところが笑えますな。準備に準備を重ねていたわりに余りにもお粗末で具体性と実現性に欠けた上に論理破綻しちゃってるんだから。悲劇のヒロインきどりで一人で戦ってます(笑)とアピールしているくせに、しっかりカルト宗教とお笑いネトウヨ団体がバックでガッツリ組織票固めまくりなのも丸わかりで、これまた失笑ものですな。よっぽど都知事になりたいんでしょうな(苦笑)

 これは今でもずっと聴き続けている大好きな音盤。なぜかふと、こういった古き良き時代の米国南部を思わせる人間的な温もりを感じさせてくれる音が無性に聴きたくなる。自分がDewey Corleyの名を知ったのは、Jug Bandの魅力に憑りつかれて、さまざまな音盤を漁り始めていた頃。陶器製の水差しを意味するJug、それを低音伴奏用のベースの代わりに使用したり、Washboard(洗濯板)、そして櫛やTissue Paperを使ったKazooを楽器代わりにしてGood Time Musicを演奏するJug Band。ジャケットに写っているような洗濯桶とモップを使ったWashtub Bassやスプーンなども楽器として使用する。最初のJug Bandの登場は20世紀初頭に遡る。Arkansas州の Halley生まれのCorleyは、JugHarp、Washtub Bass、Kazooも演奏するBlues Singer。20年代後半~30年代に精力的に活動していたWill ShadeMemphis Jug Band周辺にいたDewey Corleyは、自らもThe Beale Street Jug Bandを結成している。Jug Blowerとしても優れていただけではなく、Hacksaw HarneyやWillie Morrisといった素晴らしいギタリストを世に出すなど、Corleyは後には A&Rとしても才能を発揮していた。

 『Tennessee Blues Vol. 2』はイタリアAlbatrosから75年にリリースされた。同レーベルからはLaura DukesPiano RedBukka Whiteの名が連ねられた『Tennessee Blues Vol. 1』もリリースされている。本盤ではA面でピアノを弾きながら歌うCorleyの人間味あふれるSingerとしての魅力とB面ではMose VinsBrrelhouse Boogie-Woogie Pianoが楽しめる。肩の力を抜いた脱力BluesにマッタリするA面とノリノリのBoogie-Woogie Pianoが炸裂するB面、どちらも古き良き時代の米国南部へTripさせてくれる。
アルバムは、まず“Stop And Listen”、“It Was A Dream”、“Fishing In The Dark”、“Blues Jumped To Rabbit”、と何ともつたないピアノの弾き語り風のナンバーが続く。Dewey Corleyの温かみのある素朴なVocalがイイ感じだ。
Dewey's Blues”のまったりヘタウマなピアノがクセになる。
Deweyの味のあるVocalが沁みる“Big Leg Woman”でA面が終了。
B面からは Mississippi生まれの伝説のPianist/SingerMose Vinsonが登場する。
ノリノリのBoogie-Woogie Pianoに思わず腰が動き出す“Memphis Boogie”。
So Long Blues”はMose Vinsonの渋いVocalが聴けるSlow Blues
Boogie-Woogie PianoにのってDeweyが気持ち良さそうに歌うYou May Be Old”。
Relaxした雰囲気ですぐ終わってしまうのが残念な“I Can't”。
Mose VinsonのDeepなVocalとDeweyの吹くKazooのContrastが面白いSlow BluesI Had A Dream Last Night
最後をシメるのはMose VinsonのピアノもDeweyのVocalもSwingして盛り上がるBoogie-Woogie TuneRains All Night”。
(Hit-C Fiore)