Life On The Line/Eddie & The Hot Rods | BLACK CHERRY

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JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC


 またまた権力にすり寄るナンチャッテ音楽ライターが噴飯モノの発言を連発している。度重なる飛ばし・誤報・やらかしで失笑を買い、もはや御用新聞としてお笑いネタになっている産経新聞並みのデマを平気で飛ばしているこのオッサン、困ったものである。どうやらオッサンたちは虚言癖のアメポチを批判するSEALDsが憎くて憎くてたまらないらしい(笑)挙句の果てに、この権力すり寄りライターさん、選挙に行って投票するなというカルト宗教組織票を持つ連中に利する毎度お得意の発言までして献身的にサポートする始末。コイツ、本当はZappa聴いてないだろう?とばかりの数々の恥ずかしい発言に呆れてモノもいえまへんな。この辺は別の場でタップリ検証する後のお楽しみということで(笑)リテラの至極まっとうな記事に全くトンチンカンな事をホザイて噛みついている権力すり寄りジジイだが、大体、「音楽に政治を持ち込むな」とホザイテる頭の弱い連中RockやBluesの歴史すら知らないのだろう。モノ作りでない外野が騒ぐ話ではない、余計なお世話だ。それこそ教条主義そのもの表現の自由を押さえつけようとする恥ずべき発言である。ドイツのチョビ髭並みの表現者への冒涜であり頭の悪さが感じ取れる。Pablo PicassoCharles ChaplinPaul HindemithWilhelm FurtwänglerCharles MingusFrank Zappaを例にとるまでもなく、芸術は、その作り手が社会と関わっている以上、政治と無関係ではいられないものなのだ。

  Eddie & The Hot Rodsは基本的にはDr. Feelgood同様、EssexCanvey島出身のPub Rock Bandである。Dr. Feelgoodを結成するLee Brilleauxとバンドを組んでいたギタリストDave HiggsがドラムスのSteve Nicol、SingerのBarrie Mastersとバンドを結成したのがバンドの始まりであった。その後ベースのParul GrayやHarmonica奏者Lew Lewisが加入するも、残念ながらLewisは脱退してしまう。この時代の Hot Rodsの演奏がR&Bっぽくて激カッコイイのである。本作ははあのWill Birchが在籍していたKursaal FlyersのギタリストGraeme Douglasが加入して存在感を放っている。正直Pub Rock叩き上げのバンドがLondon Punkの影響を受けてPunkっぽい佇まいで人気を博したというところである。が、良く言われるようにPub RockとPunkの橋渡しとして彼らやDr. Feelgoodの存在は極めて重要である。こういった出自から演奏もしっかりしているし楽曲も中々粒ぞろいであるEddie & The Hot Rods。Punkの新人バンド的な売られ方には確かに疑問であるが、その勢いのあるエネルギッシュな暴走ぶりは正しくPunkである。77年の夏に全英でヒットした“Do Anything You Wanna Do”の印象が良くも悪くも一人歩きしてしまうが、結構盛り上がってしまう自分がいる。

 『Life On The Line』はEddie & The Hot Rods77年にリリースした2ndアルバム。
アルバム1発目は前述の彼ら最大のヒット曲Do Anything You Wanna Do”。とにかく個人的には気分が上がるナンバーっす。
疾走感に溢れる“Quit This Town”。
British魂に満ちたゴリゴリのRiffが最高な“Telephone Girl”。いかにもPubで演奏していた叩き上げのバンドといった風情が素晴らしい。
性急な16Beatでごり押しする“What's Really Going On”。ベースがガリガリやってるのが良いっすな。短いギター・ソロも素晴らしい。
Ignore Them (Still Life)”もガンガン攻めたてる勢いのあるナンバー。この曲もベースのDrive感やギター・ソロが素晴らしい。
タイトル曲“Life On The Line”はRiffが激カッコイイ。これまたスピード感がたまらないナンバー。
思わずシンガロングしてしまうPopなPunk“(And) Don't Believe Your Eyes
Tempoを落としドッシリしたノリの“We Sing...The Cross”は、このバンドの実力をうかがい知ることができるインスト・ナンバー。Graemeのギターが炸裂する。
アルバム最後をシメるのはガンガンぶっ飛ばすBeginning Of The End”。なんとPunkにあるまじき8分越えのナンバーであるが何気に後半にMellotronが入っているのが英国流儀、これが渋い。
The Beginning Of The End/Eddie & The Hot Rods

(Hit-C Fiore)