Alive!/Kiss | BLACK CHERRY

BLACK CHERRY

JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC


 怪獣や妖怪や、宇宙人やサーカスに夢中だった子供の頃。Kissのステージを初めてテレビで見た時は、まだ自分の見知らぬ世界へ突然放り出されたように驚きつつも、怖いもの見たさに胸をときめかせたものだった。火を吹いたり血を吐いたり、爬虫類のように長い舌をべローンと出したりするGene Simmonsを筆頭に白塗りに奇抜なメイクをした彼らの存在は衝撃的で、次に何が起こるかわからないKissのステージは、子供心にドキドキワクワクさせられたものだ。本作は今でも聴いてる大好きなLiveアルバム。Kissの魅力は何といってもCatchyでノリの良いHard Rock。まず何といっても親しみやすい曲が良い、CatchyなRiff、そしてPaul StanleyのVocalが実に気持ち良い。そしてキャラ立ちだけでなく意外に懐の深い音楽性で存在感を放つベースのGene Simmons。GeneのドスのきいたVocalも中々である。カッコイイRiffを弾き、Trillを使ったペンタトニックでのギター・ソロが実に味なギタリストAce Frehley。そしてHuskyなVocalが魅力の歌えるドラマーPeter Criss。以上の4人組によるストレート一本勝負のRock'n Rollが最高なのだ。そしてKissといえばLive。叩き上げのLive BandなのだKissは。だからこそスタジオ盤よりLiveで魅力を発揮する楽曲が並べられた本作は彼らの最高傑作といってもいいだろう。そしてあらためて聴いてみると、やっぱり良い曲を書いているのである。

 『Alive!』はKiss75年にリリースしたLiveアルバム。
アルバム1発目はド派手にぶちかますGene Simmons作のDeuce”。
個人的に“Rock And Roll All Nite”と並ぶKissの代名詞ともいえるお気に入りのナンバー。ノリノリでCatchyなHard RockStrutter”。
グイノリのRiffにのった粘り腰の“Got To Choose”。
短いながらAceのギター・ソロがカッコ良すぎな“Hotter Than Hell”。邦題“地獄のさけび”。
これまたCatcyなRiffが最高の“Firehouse”。
Gene SimmonsとPeter Crissのかけ合いが楽しめるCatchyなHard BoogieNothin' To Lose”。
Paulの得意とするMinor調のHard Rockナンバー“C'mon And Love Me”。Aceのギター・ソロもカッコイイ。
Ace Frehley作の“Parasite”はRiffが激カッコイイHard Drivin'なナンバー。
Gene Simmons作のタメのきかせたRiffが気持ち良い“She”。
これまたGeneらしい重たいノリの“Watchin' You”。
Chrissのドラム・ソロが飛び出す“100,000 Years”。
哀愁のArpeggioで始まりBalladかと思いきやHardなRockに展開する“Black Diamond”。VocalはCriss
これまたArpeggioで始まりHardなRock'n Rollin'な展開が気持ち良い“Rock Bottom”。
Ace作の“Cold Gin”。気持ち良いRiffが炸裂Gene吼える
もう、コレでしょって感じの“Rock And Roll All Nite”。Riff良し歌良しノリ良し、大好きなナンバー。このサビで盛り上がらないわけないっす。
最後もノリノリの“Let Me Go, Rock 'N Roll”。
Parasite/Kiss

(Hit-C Fiore)