Three Friendsの日本公演を見た時にドラムスのMalcolm Mortimoreの見事な左手の使い方に驚かされた。右利き用のドラム・セットなのに、この人は元々左利きなのではないか?と思うくらいに自由自在に左手を使っていたのだ。例えば“Playing The Game”では左手でShulberry(Marimbaのような音を出す弦楽器でGGの時はVocalのDerekが弾いていた)の音を再現するPercussionのPadを叩きながら右手でHi-HatとSnareを叩いていた。そういえば利き腕とは逆のドラム・セットでプレイするドラマーもいる。通常Hi-HatとSnareは両腕を交差させて叩く。それに対して所謂Open Handedなドラム・スタイルの場合は両手を交差させないで叩く。つまり、この場合は通常は左手に置いてあるHi-Hatを左手で叩く事になる。多くの人は利き腕の方でHi-HatやRideを叩く。通常のドラム・セットでOpen Handedのスタイルをとる場合(但しRide Cymbalは利き腕側)は、左利きの人が右利きのドラム・セットでHi-Hatとsnareを叩く場合は難しくないだろうと思われる。ところが、実は足、そう、バスドラとのHi-Hatの開閉とのコンビネーションが難しそうだ。Open HandedなドラマーはLenny WhiteやBilly CobhamとかSimon Phillipsあたりかな。Arti & Mestieriの日本公演でもFurio Chiricoは見事であった。でも彼らは実は両腕が自由自在に使えてたりして。André CeccarelliはAldo Romanoと並んでヨーロッパを中心に活躍する大好きなドラマーの1人だけど、彼は右利きのセットと、ありゃっ左利きのセットも使っているような。繊細で味わい深いシンバル・タッチと粒たちの揃ったロールは名人芸だ。彼も右も左も自由自在なんだろう。
Billy Cobham drum solo 1968 w/ Horace Silver
Playing The Game/Three Friends
Sabian Andre Ceccarelli Signature Ride
André Ceccarelli - Improvisation solo
(Hit-C Fiore)