今日は浅草へ行った。
浅草へは高校の遠足以来で、じっくり見て回るのは初めてである。
松屋の辺りから、独特の空気感が漂ってきた。
まずは「アリゾナ キッチン」で腹ごしらえ。
その後は仲見世通りを軸に、ひたすらブラブラ。
休日なので大勢の観光客で賑わい、特に欧米の人が多かった。
この辺り一帯は、普段なかなかお目にかかれないレトロな店や看板をたくさん目にする。
↓天ぷらの店。「小学生以下入店できません 店主」の但し書きに、
↓仲見世通りの店の裏側。店名の下はシャッター*_*
↓「-」が長過ぎでしょ・∀・
↓伝法院
↓五重塔
この近くの広場で、ちと休憩。ここでは、外国人と老人と若者と家族とカップルと浮浪者が、一つ所に集まっている。
だいぶ歩いたので、「アンヂェラス」にてお茶。此処は期待通りの、昭和レトロな雰囲気♪喫茶店というよりは、サロンもしくはラウンジといった趣である。
浅草は、路地裏が断然面白い。
表通りは余所行きの顔だが、路地裏では正に‘裏’の顔が見れる。
とはいえ表通りでも、客が出入りしてる普通の食事処の隣にアダルトグッズの店があったりして、いかがわしい雰囲気がプンプンしている。
景観の良し悪しなんか、お構い無し。様々な種類の店や建物が、ごった煮になっている。「寿司&ステーキ&海鮮丼&音楽の演奏」という、訳わからん店があったりする。
遊園地(花やしき)に百貨店に神社仏閣に人力車にストリップに寄席に銘菓に…、と、よく考えたらこれらが一つ所に集まってるのは、凄いことである。この町全体がまるでアミューズメントパークの様だ。
そんな猥雑で雑多なところが、浅草の魅力である。
浮浪者が多く、観光客と共存し風景に溶け込んでいるのが、非常に気になった。お一人様の高齢者も多かった。
私は観光客として余所行きでオメカシして訪れたのだが、浅草近辺で普通に生活している人は、観光地としてではなく地元の町として、普段着でここに来てここで暮らしているのだろう。
美しくはないし綺麗でもないしナウい場所がほとんど無い町だが、妙に愛着が持てる。
東京なのだが都会ではない。繁華街でも歓楽街でもない。人間味がある町。
観光地としての、‘明るく陽気な下町気質溢れる町’というイメージとは違った。活気があり楽しいのだけれど、何と言うか物悲しくもなったのだ。
食べ物で言えばもつ煮込み、音楽で言えばブルースのイメージ。
老いも若きも、富める者も貧しき者も受け入れる町。そこには生命力が溢れていた。
byヴィヴィ