The Count Bishops | BLACK CHERRY

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JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

大好きなレコード。

愛すべきバンドCount Bishops

Ducks DeluxeDr.FeelgoodInmatesは自分にとって永遠に聴き続ける音楽

StonesやBeatlesやKinksと同じで自分の基本はココにあると。

JazzやLatin音楽を聴いている時もあるけれど、必ず帰ってくる場所はココ。

BluesやR&Bは当然、大好きだけど、自分はこういう音楽を聴かなきゃ、そっちには行かなかっただろう。

こいつ等が好きな音楽は自分が大好きな音楽。

連中やJamの音楽を聴いてBritish Baet BandR&BBluesを知ったと言ってもいい。

音は、もろにオリジナルのBluesやR&Bではなくて、あくまでもBritish Beat経由でってところが彼らの味。

好きなんだろうね、YardbirdsPretty ThingsとかSorrowsとか。

リーダーのZenon de Fleurとアメリカ人のJohnny Guitarの2枚看板のギターの絡みがイイ。

初期Stonesを思いっきり意識していたのは確かで、初代VocalMike SpencerなんかモロMiick Jaggarを意識しまくり。

Mike Spencerが在籍していた初期Count Bishopsの音源を聴くと、R&BナンバーもBritish Beat直系のアレンジでガンガンかましてしまう彼らが実に微笑ましい。

結構Chuck Berryのナンバーを演奏してるんだけど、コレがKinksやモロStones流儀

VocalのMike Spencer脱退後に新しいメンバーを迎えてChiswickから、初の正式アルバムである本作『The Count Bishops』を発表。

その後、ベースのSteve LewinsはWilko JohnsonSolid Sendersに加入。

名前をThe Bishopsと短くして発表した『The Bishops Live』も彼らの本領発揮。

荒くれ魂炸裂の熱いR&Bはスタジオ盤よりドライブ感があってノリノリ。

続くアルバム『Crosscuts』は79年発表。

そして彼らの悲劇はあっという間に起こった。

これからという時に、愛車Aston MartinDB6 に乗ったZenon de Fleurが交通事故でこの世を去ってしまう。

Johnny Guitarはご存知Dr.FeelgoodWilko JohnsonJohn 'Gypie' Mayoに続く3代目のリード・ギタリストとして迎えられる。


 『The Count Bishops』は77年Chiswickレーベルからリリースされた。

ChiswickはDamnedで有名だけど、元々はTed Carrollが彼らのレコードを出すために設立したレーベル。

時代はPunk真っ只中だったが、連中の飾り気なしの気合一発なノリは装飾過多で大仰になったロックへのアンチ・テーゼという部分では共通しているような気がする。

British Beat Groupへの強い傾倒と薄汚れた荒くれ男風のルックス

当時は古い奴だと言われていたかもしれないが、連中の出す音は、いつまでも古くさくなる事はない硬派なR&Bに影響を受けたBritish Beat然としている。

12曲入りで7曲がCOVER曲というのも彼ららしい。

1曲目、Kinksの“I Need You”で勢いよく飛び出してくるリフDave Ticeパブの飲んだくれオヤジ風のダミ声のVocalが最高だ。

Stay Free”は彼らのオリジナル曲でリフがカッケー!

オリジナル曲も一部に少しPopな曲もあるけれど悪くない。

Howlin' Wolfがやっている Willie Dixon作の“Down in the Bottom”なんて選曲も渋い。

Chuck Berry の“Down The Road Apiece”は勿論Stones仕様

Themのデビュー曲でもあったSlim Harpoの“Don't Start Crying Now”。

Standellsのミディアム・ナンバー“Sometimes Good Guys Don't Wear White”もオッサンのダミ声が妙に合っている。

最後を締めるのはSavoy Brownの“Taste And Try“”ってのもイカス。

70年代末のLondonの伝説のパブロック祭りの模様をLive録音した

The London R&B Sessions Recorded Live At The Hope & Anchor』での“Taste and Try”の演奏も最高。


                     Hit-C Fiore