EW&FのVerdine Whiteは大好きなベーシストだ。
あの踊りながら嬉しそうにBassを弾いているのがいい。
笑顔がいいね。白い歯がまぶしい。
EW&Fの絶頂期は個人的な主観ではCBS時代の75年から79年まで。
CBSコロンビアに移籍する前の2枚のアルバムは何がやりたいのかが明確に
なってなくて中途半端な出来ではあるけれど、そこが面白い。
スタイルを模索しながら、あり余るエネルギーを、どこにぶつけたらいいのかが
わからずに突っ走っているところがいい。
『The Need Of Love』というCBSに移籍する前のアルバムは、一聴すると
地味な作品かもしれないけれど、時々聴きたくなる。
『愛の伝道師』という、ものすごい邦題がつけられている。
勿論大好きなVerdine WhiteはいるけれどAl McKayもLarry Dunnもいない。
Alさんのカッティング・ギターや派手派手なHorn隊がいないから、あの強烈な
Groove感がないかわりに、噴火寸前の未知なパワーが燃えたぎっている感じ。
いきなりのフリーなブロウでビックリすると女性の語りが入ってくる“Energy”の
スピリチュアルな展開は後のEW&Fからは考えられない。
“Beauty”は宇宙を感じさせるコーラス・ワークが気持ちよいバラード。
実は、このアルバムは、バラードの曲が最高なのだ。
もう1曲のバラード“I Think About Lovin’You”は女性Voなのだが、この曲
が、またとろけそうなSweetなバラードだったりする。
実は、この曲を聴きたくて、このアルバムを買った軟弱モノである。
とはいえ“Everything Is Everything”はオルガンのイントロに始まり、ワウの
かかったギターが絡んでくるイナタいFunkで地味ながら、こういう曲が好き
である。
Hit-C Fiore