Oopin' Doopin' Blues Harp/George Smith | BLACK CHERRY

BLACK CHERRY

JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

アーシーなBlues HarpとディープなVocal

Muddy Watersのバンドにも在籍していたアーカンソー生まれの強面

のオッサン。

George Smith、この季節にピッタリの心に沁みる音を聴かせてくれる

Blues Harpの名手だ。

なんといってもクロマティック・ハープで骨太で音量豊かな、豪快な

吹きっぷり、それだけじゃなくて情感もありっていうのはスゴイ。


 『Oopin' Doopin' Blues Harp』はGeorge Smith5456RPM

に録音した作品集。

いかつい顔していて、このオヤジ、縦横無尽にクロマティック・ハープ

ダイアトニックを使いこなして、チョイ都会っぽさブルーな情感

垣間見せて独自の世界を作っている。

インストコクがあるサウンドだがVocal味わい深い

なかなか器用なオヤジだ。

なんとJB'ファンキー・カッティング・ギタリストJimmy Nolen先生

とも共演した事があるらしい。

見た目と違って柔軟性のある、枠に留まらない人らしい。

しかし、このアルバムはスローもジャンプっぽい曲も良い。

この季節には、特に聴きたくなる枯れた味のある音である。

George Smithは、0年代に来日して素晴らしいステージを魅せて

くれたそうだ。

こういうヴァーサタイルな魅力を持ちながら、独自の世界を持った

ミュージシャンは好きだ。


                  Hit-C Fiore