自分がレゲエに興味を持ち始めたのは、あの独特のベースライン。
そしてダブの音空間に興味をひかれたからだった。
ルーツ・レゲエもラバーズ・ロックも好きだけど、やはり70年代のJamaica
の空気感がリアルに伝わってくる音は良い。
Burning Spearを名乗るWinston Rodneyのクールな歌い方が好きだ。
ケニヤ建国の父にちなんでBurning Spearを名乗り、ラスタファリズムに
基づくルーツ・レゲエを伝える彼のどこか淡々とした歌い方は、それ故に
メッセージを真摯に訴えかけてくる。
『Spear Burning』は75年~79年にかけてJamaica国内向けにリリース
された45シングルのコンパイルアルバム。
あえて派手な演奏を排して淡々と展開されるバックの重心の低い演奏が良い。
ダブやDJの絡みがスペースを生かした音と混然となって目の前に迫ってくる
ような空気感は圧巻だ。
Hit-C Fiore