Jeff Beckの名作『Wired』で圧倒的な存在感を示したNarada。
80年代に一気に人気プロデューサーに上りつめる彼はテク二カル
なドラマーとしてMahavishunuで姿を現し、徐々にマルチな才能を
開花させていった。
『Wired』におけるNarada作曲の作品のカッコよさは彼のパワフルな
ドラム・プレイとともに印象的だった。
自分にとっては後のプロデューサーとして売れっ子になるNaradaよりも
Beckとやっていた頃、イタリアのNovaの名作『Vimana』に参加していた
頃のNaradaが好きだ。
NovaのCorrado RusticiもNaradaとの出会いを通じて今やイタリアでは
有名なプロデューサーになっているが、70年代の彼らはミュージシャンと
して荒削りながらも本当にまばゆい光を放っていた。
『Garden Of City Light』はNaradaのファースト・ソロ。
後のコマーシャルな彼のソロアルバムとは違い豪華ゲスト陣によるインスト
が中心。
とはいってもMahavishunuのような火花散る超絶技巧のテクニック披露大会
ではなくて、当時流行していたコンセプトアルバム&フュージョンっぽい音が
時代を感じさせるのが面白い。
Beck、Santana, Will Lee、David Sanciousといったゲスト陣も豪華だが
Raymond Gomezのギターが歌っていて中々良い味を出している。
Hit-C Fiore