こんにちは、親として、教員として、大学院生として教育問題に悩む、3足ワラジのジュンコです。
日本から帰ってきて5日が経ちました。あと3日で新学年が始まります。こんなに急いで教室の準備をするのは初めて!というのも、アメリカでは教科書などがないため、初日から全ての活動の準備に時間がかかります。今年は、初日から簡単なロボット作り、STEM学習で子どもたちを楽しませ、学校って楽しい!という印象を子供達が持てるように計画しています。といっても、最初から顔見知りとはいえ、三十人あまりの子ども達の学級がすぐ仲良くなって活動に一生懸命取り組む、なんてありえないので、一人ひとりをどう大切にして、共生していくか、といったルール作りとか、どういった行為がいじめに当たるのか、という定義や、学校で許されない行為について共通理解が必要です。その過程で、言葉を使うゲーム、使わないゲームなどを入れて、学級という自分たちが属する場所、という意識をたかめることから始めます。
準備には、毎年3週間くらいかけてするので、今年はできるかどうか不安でしたが、なんとか今日の時点で少し目処が立ってきました。今年は学校が改装工事に入るので、学年始めの会議も少なめでほんっと助かりました!
準備の中で、今日は2つのことについて書きます。
(1)教材購入:バインダーで、エグゼクティブファンクションと言われる実行機能を鍛える
鉛筆、消しゴム、フォルダー、ノート5冊ずつ、などありますが、一番考えるのが、バインダー。なぜかというと、バインダーに色々機能を付け加え、それにラベルを貼り、ぱっと見るだけで、何がどこにあるかわかるようにします。この使い方を教えることによって、宿題やプロジェクトがやりやすくなったり、忘れ物が減ったり、これから学校生活に必要な習慣をつけることが目的だからです。
1.5インチ幅のバインダー、バインダーのルーズリーフ用紙、バインダー用鉛筆小物入れ、バインダー用クリアファイルなど、全部購入しますが、今年はバインダー本体にものすごく手間取りました。まず、間違って、2インチにしてしまい、それも2セットも買ってしまった!教育委員会から購入した一セットは返品が難しいので、学校に置いておき、欲しいスタッフや先生がもらってもらうように、もう一セットは、返品です。また、どんなバインダーでもいいというわけではなく、外側にはカバーがついていて、自分の好きなように表紙が入れられるもの、中にポケットがついているもの、一年間壊れないもの、となると、結構値段も高くつきます。
バインダーの表紙は自分で作らせますが、学校のある10ヶ月間、毎日見るので、自分の選んだ有名な人の心に残る言葉を選んでミニポスターのようにしたり、いくつもある場合は、名言、格言集のようにします。
私は、いつもFred Korematsuの名言は必ず使います。というのも、一月のFred Korematsu Dayにちなんで、彼の伝記劇を私の学級で練習させ、学校全体の人権集会で発表させるからです。1月の取り組み、といえども、8月からの準備があってからこそ、成功するもの何ですよね。何事にも学級の子どもたち全員がやってよかったと思えるような成功体験を作るには、時間がかかります。
また、作成中や作成後、どうして気に入ったのか、どういう状況でこういった言葉や出てきたのか、など話し合いに使います。
"If you have the feeling that something is wrong, don't be afraid to speak up." -Fred Korematsu
"Do the best you can until you know better. Then when you know better, do better." -Maya Angelou
"Let's do more giving
Do more forgiving, yeah
Our souls were brought together so that we could love each other...
We are here
We are here for all of us" -Alicia Keys
下の写真のバインダーは、3年ほど前に見本として作りました。今作ったら、違う言葉を引用すると思います。例えば、Native Americanの学者”How Shall We Live?" (Daniel Wildcat)の言葉や、Black Studiesの“It cannot be denied that the university is a place of refuge, and it cannot be accepted that the university is a place of enlightenment,” (Fred Moten and Stefano Harney)など、現在の状況や、自分の教育のあり方を問い続けることを忘れないような、そういった引用を入れるかな。子供向きではないですが。大学院で学んだことから、考え方が変わってきたからでしょうね。
(2)教室の模様替えーーまだまだ無茶苦茶です
今年は、アップルTVが入りました!ホワイトボードにものすごく綺麗に写ります。でも、まずどうやって使うか勉強。そして、このアップルTVを効果的に使えるように、教室の家具やカーペットの位置を変えなければなりません。子ども達はいつも机に座ってるだけでなく、カーペットに座っての授業とか、少人数でのグループ活動なども考慮した机、椅子、カーペット、イーゼル、本棚の位置、私が座る場所、などなど。
机は、4人、6人、8人で座るように、いくつかくっつけます。全員が前を向いて座るということはほとんどありません。誰がどこに座るか、にもよるし、子ども達同士ケンカなどにならないように、安全かつ効率良い移動の流れを考えたり、サポートの必要な子がいる場合、私の近くに座らせたり、そういう子供達にアシスタントになってもらうための特別の椅子の位置、など考えるだけで、結構の時間が過ぎてしまいます。
土曜日の大学院の初日の授業を入れても、なんとか日曜の夜には終わりそうかな。もう少し頑張ります。

