料理研究家の水谷有明は、和食レストランチェーンのメニュー監修を依頼された。
その根幹に“糖質制限食”を据えようとするが、社長と意見が対立。有明は進退をかけ、師匠である和食界の重鎮と料理対決をすることに。
糖質制限vs.日本の主食。
有明は師匠に勝てるのか?
ダイエットにも効く、身に染みるミステリ!
江戸川乱歩賞受賞作家の鏑木蓮。
そして、オビには「新ジャンルミステリー」の文字。
さて、糖質制限をめぐるミステリとはどんなものかと愉しみに読んだ。
が。
全然、ミステリじゃねえー!!!
ただ単に作者が糖質制限ダイエットを経験して、
「せっかく苦労してダイエットしたし、勉強していろいろ知識も得たので、これをお金に変えない手はない!」って思っただけだろ。
小説としての面白さは一切無し。
物語に起伏もなければ、オチもない。
どちらかと言えば、新書とか実用書みたいなもの。
ほら、よくあるでしょ、「糖質制限ダイエットはやめなさい」みたいなタイトルのやつ。
あれを読みやすくするために小説形式にしただけ。
小説だと思って読んだ人は可哀想。僕も含めて。
ましてミステリだと思って人はなおさら。