この面白さ、何者? エッセイをこえた超エッセイ本!
『鴨川ホルモー』、『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』の万城目学が綴る、「作家の日常」&「奇想天外な世界」。
「やけどのあと ~2011 東京電力株主総会リポート~」収録! !
ひょうたんを愛する「全日本愛瓢会」に入会したり、2011年の東京電力株主総会に潜入したり、深夜にPSPのカードと格闘したり…。大人気作家、万城目学氏の、めくるめく日常。
地元大阪の話、少年時代の話から、無限・四次元・宇宙にまで想いを馳せ、そしてラストは…!?
ウルトラ級のエッセイ集、誕生! !
センスってこういうことを言うんだなーってつくづく思いますよね。
書いている内容はホントにたいしたことないんです。
含蓄のある話なんてひとつもないし、教訓も含まれていない。
ただの平凡な日常。
本当にお前はあの奇妙奇天烈な物語を考えた作者か?と疑いたくなるほど(笑)
にもかからわず、それがものすごく面白いのですね。
言葉の選び方と、お話の仕方だけで、平凡な話がこれほど面白くなるものかと。
つくづくそう思います。
ああ、やっぱりこの人は「ホルモー」という奇想天外な競技を考案した人なんだなーと。
なんでもない日常を、料理の仕方ひとつで語るに相応しい物語に変えてしまう技術。匠の技ですなあ。
たぶん、こういうことをセンスと呼ぶのだろうと思います。
ヒットを飛ばす作家になる人に、おそらくは欠かせない資質。
(もちろん、作家さんがセンスだけで仕事をしているとは微塵も思っていませんが)
小説はめっぽう面白いのに、エッセイはつまらん…という人もたまにはいますが、万城目学さんに限ってはその心配はなし。
絶対に面白いので読んでみてください。