今年も、一年が終わろうとしています。 今年一年でどのくらい自分が成長したのか考えると、頭を抱えてしまいます。少しは、感情的にならずに冷静になって、立ち回れるようになっていることを願います。
さて、今年もまた、南スーダンのアウィルという場所に来ています。この街も、ここに住む人たちもどのくらい成長しているのでしょうか。特に、子供達の親の病気に対する認識など...
一年前に来た時は、かなりショックを受けました。いままで、紛争地など様々な過酷なミッションに参加してきましたが、ここでのミッションは、タフでした。日本では、ほぼ診察することがない病気ばかりです。その大部分が、熱傷、感染症、膿瘍、先天的奇形でした。 狂犬病や破傷風などは、日本では、ほぼ経験しませんが、子供たちがこれに罹患してくるのです。 しかも、その予後は恐ろしいほど厳しいものです。膿瘍なども、もっと早く受診できれば大事に至らないのに、親が子供達のケアをできていないところなどの問題があるようです。
ここに来た初日も、左足がすごく腫れていると訴えてきた女の子を診察すると、大腿骨周囲に大量の膿があり、切開してみると、1.5Lの白い膿汁が出てきました。 これで、1ヶ月以上治療が必要です。外で走り回って遊ぶこともできず、学校にも通えず、ここで過ごす時間を考えるといたたまれません。
なんとか、子供達の親に重篤になる前に、受診できるような教育ができれば良いのですが。 携帯は普及しているのに。。。