“開運出世の瀧”こと不動の滝。
この滝は、山形県酒田市(旧八幡町)の鳥海山麓にあります。
名瀑・玉簾の滝へ向かう途中に見える、このこんもりとした山が最初の目印。
不動の滝へ行く前に、まずはここへ寄り道。
看板はすっかり色あせているので、補正をかけないと見えない状態ですが、
どんでん公園という名前がついています。
不動の滝への駐車場でもあるようです(2~3台なら滝の前にも駐車は可能)。
こちらは今から16年前の看板。
産直どんでんもありますが、何を売っているのかは今も謎(笑)。
売っていたものを見たことがないのですが、以前は置かれてあったのでしょうか。
元々は休憩所に近い感じですね。
鳥居がある時点で神聖視されているのがわかりますが、
こうした特徴的な形の山にはほぼ何かがありますよね。
石段を上ります。
途中、水路が見えます。
到着~。
岩場の下には、山の神様の祠が見えます。
冬の手仕事である炭焼きの、山の恵みへの感謝を捧げたようです。
以前、不動の滝へ行くと、辺り一帯に木を焼く匂いが立ち込めていて、
さらに道なりに奥へ進むと炭焼き小屋があったので、感動したものです。
ここ数年その匂いを嗅いでいないので、今でも焼いているのかは不明。
ゴロゴロした岩も気になります。
では下ります。
萌ゆる新緑。
うっとり……。
左と右には、気になる小道(水路)。
自然には、心穏やかになる何かが秘められています。
下り切ると、鳥居のどまんなかから太陽が出迎えてくれました。
感謝&浄化&エネルギーチャージ!
向こう側に何やら石像が見えます。
不動沢橋。
不動沢川。この川の奥に不動の滝があります。
そしてこの川のそばにも石像がありますが、経塚とのこと。
←今(昨年)と昔(15年前)→。左側の木がすっかり大きくなっていますね。
一見可愛らしい石仏ですが、
江戸時代初期にこの辺りで流行した疫病を鎮めるために作られた座像です。
奇しくも疫病はリアルタイムで起こっており、時代が変わっても流行し続けます。
いつ作られたかは不明の灯篭の窓枠までハート型。
ここだけで可愛いが詰まっています(笑)。
萌え~。
社標が建っていますが、御瀧神社のご神体が不動の滝。
大正四年十一月建之。
不動の滝へはここから入っていきます(300m先なのですぐそこ)。
この滝へ訪れる人にここを気にとめる人はほぼいないかと思われますが、
この道の左側にも可愛らしい石像がひっそりと佇んでいます。
上ると、この両サイドの木が繋がっていて驚きました。面白い。
馬頭観音。
機械のない時代には欠かせなかった農耕馬。
昔の人たちはこういった石像に、感謝や願いを込めていたのでしょう。
便利になった今、こうしたものを見るたびに、失われてしまった何かを感じてしまいます。
座像のある経塚を眺望。裏側から見てもやっぱり可愛らしい(^^)。
ガラケー時代の写メより。
以前ここに植えられていた八重桜がとても綺麗でした。
<参考>
地元情報誌にも、滝周辺のことが珍しく掲載されたことがあります。
載っている古文書を読んでみたいですが(表紙は土器?)、
ここから北西の山の麓からは、遮光器土偶(杉沢土偶)も発見されたりしています。
⇒ 過去記事<コチラ>
「昨今の疫病も、人間のおごりに対する神様の忠告が出た」
宮司さんの言葉が胸に響きます。