山形県白鷹町には「つぶて石」なる伝説の石があります(つぶて石を活かす会がじわる)。
最上川沿いの国道287号線からこの下へ下りると、川の中に目立つ巨石をすぐ発見。
一般に礫(つぶて)とは、投げる小石のことを指すようですが……
どう見ても巨石ですね。
台風が過ぎた直後とあって、この日はやはり増水していました。
ムムム、もっと近くまで行きたかったのに……無念。
伝説によると、鎌倉時代の朝比奈三郎義秀という武将が、新潟との県境にそびえる朝日岳から左手で石を投げたところ、山を越えてこの最上川の川原に地響きを立てて落ちたとのこと。(右手で投げた石はそれより遠くの山形市に落ちたそうですが)
ちなみに重さは45トン。うわ、めっちゃ力持ち(というレベルではない・笑)
しかし朝比奈さんが巨人族ならばつぶての意味も通るし、余裕で投げることも可能?
仙台市近くの村の出身だそうですが、
巨体で力持ちだった伝説があちこちにあるようです。
実はこのつぶて石、洪水で川に沈んだことがあるそうで、約650万の費用を集めて1999年にクレーンで引き揚げ、今の場所に置いたとのこと。
~ 山形新聞 左上から2017-06-04付/2014-06-01付/2015-05-31付/2016-07-03付 ~
朝比奈さんがつかんだ時の手の跡もあるそうですが、この凸凹でしょうか。
ちょうど石の裏側にあるようです。やさしくお触りしたかったなぁ~。
このスイッチみたいな石は何でしょ?
ま、まさか、つぶて石が開いて中から朝比奈さんが出てくるとか!?
それともモアイの伝説のように、あのつぶて石が一人で歩くとか!?
……という冗談はさておき、舟つなぎ石? 昔の船着場だったのかな?
江戸時代、紅花や米などを積んだ多くの舟が、
この川を渋滞しながら行き交ったようです。
――次は、あの橋を越えた先にある観音堂へと向かいます。