前記事の橋を渡って5㌔ほど進んだ深山地区に、その観音堂はあります。
深山というからには、よほど深い山奥なのかなと思ったのですが、そうでもなく。
石段もスイスイ上れちゃいます。
結構な勢いで山水が流れてきています。
置賜三十三観音霊場の第八番札所でもあり。
しっとりとした山の中にある雰囲気がいい感じですね。
大木が目を引きます。
反対側に回ってみると……、
穴が開いていました。ゴミは入っていないようです(笑)。
こういう穴にはたいてい入っていたりするので。
到着~。もっと山奥まで上らなければならないと思っていたので意外でしたが。
山門。
深山観音堂(観音寺観音堂)
元々は平安時代の様式を伝える阿弥陀堂で、現在の堂宇は室町時代に再建。
千手観音坐像をご本尊として置くようになってから、
観音堂と呼ばれるようになったようです。
尚、現在の観音堂は、昭和31年の解体修理後、大規模な屋根の葺き替え工事を行い、
こけら葺きから、かや葺きとなったそうです。
その時の工事の様子ですかね。
千手千眼観音真言:「オン バサラ タラマ キリク」
ご詠歌:
「のをわけて たのむゆくへは みやまなる つきのひかりは のどかなるらん」
山形県最古の木造建築物で、国指定重要文化財でもあるとか。
やはりというか、火災にも遭っているようです。
お堂の裏に水路。
赤いお社の神社もありました。
お堂の後ろにあった水がこちらに流れてくるのでしょうか。
清々しい気持ちになって、戻ります。
この深山地区は、会津仏教と羽黒修験の交流する場所にあります。
深山和紙や深山焼きなどの伝統工芸を活かす村づくりも行われているようですね。