頸部ジストニア 2 の続きです。

だけど旦那さん

気がつくと家のボードに

左手で練習を始めていた


最初はボードにも届かない

ハードのダーツがあっちこっちに

飛んでいくので壁に刺さる

周りに厚手のラグマットを下げた


来る日も来る日も黙々と練習

愚痴も言わない

文句も言わない

 

ただ淡々と家で投げる


いつの間にか

私の右手より入るようになる

「すごいね」と言うと

「まだまだだよ」と言う


久しぶりにダーツバーに行くようになる

強い頃の旦那さんを知っている人に会う

そこで投げるのは私だったら心が折れる

それでも旦那さんは

「しょうがない」と淡々と投げる


知人がリーグに誘ってくれる

昔やってたランクより

ずっと下のランクのリーグ

頼りにされても

昔のように答えられない

それでも参加して

帰って来ては練習をしてた。


そしてまたおかしくなる投げ方

投げる時に全身の筋肉がかたまる

どんどん悪化する投げ方

そして普段の姿勢もおかしくなる

首が意志に反して跳ね上がる

動く。常に力が入る。


もうイップスってレベルじゃない