ホロスコープは、その人のすべてを理解するための
ツールではありません。
その人の生き方を受け入れてあげるための
一つのツールだと思うのです。
そこまで理解した上で
父の出生時間を推測していたら、
もう少し違った答えが出せていたのかもしれません。
いずれにしても、大変良い勉強を
させてもらいました。
そして、父の出生時間が判明したことにより
驚くような事実が浮き彫りになったのです。
私と父のホロスコープには
奇跡のような共通点が幾つも存在している・・・。
一つ一つの星座も全く違うし
性格も、経歴も、職種も、全く異なる親子ですが。
ホロスコープ全体を捉えると、
その共通点は明白なものとして
浮かび上がってきます。
私は自分に与えられた環境を疎み、逃げ、
いつも誰かに依存するような生き方を
選択してきました。
過去の自分を否定して、
そんな自分を作り上げた実家を遠ざけて、
そうすることでしか
自分の未来は変わらないと思っていました。
家を出て、世間を知って、
なんだか皆が楽に生きてきたように
見えたのです。
（実際はそんなことないはずなんだけど）
あんなことケチっても意味ないじゃん。
こんな方法とればもっと楽じゃん。
私って、なんて無知で無趣味で
狭い世界しか知らなかったんだろう。
だから、父の事を尊敬していたとはいえ、
堅実で真正直すぎる生き方を
アホらしくも感じていました。
なんか、損してない？と。
だから私も、損してきた人生なんじゃないか。
本当はもっと楽に生きられたんじゃないか。
もう母のことを十分否定しすぎて
これ以上突くところがなくなって。
それでも自分が変われないものだから、
こんどは父に矛先が向いていたのです。
同時に、私の逃げ場もまた
父にしかないものだから、
父は４１年間、私の相談相手で有り続けました。
正直、すごいことだと思います。
破天荒で意味不明な無責任娘を、
黙って穏やかに見守り続けるということは。
でも、ここに来て
私は少しずつ自分の心地よい生き方が
見え始めています。
それは、やっぱり父のような生き方なんです。
損していると周りに言われてもいいや。
真正直でもいいや。
私も真剣に向き合い続けたい。
一生懸命生きようとしている皆さんと。
私には私の、生きる姿勢というのがあるのです。
誰に否定されようとも、
それは私にしかわからない、私だけの生き方。
私と父のホロスコープの、決定的な共通点。
それは、生きる姿勢そのものであり、
そのために与えられた能力そのものでした。
（丈夫、ということもその一つ）
父は、私より３０年早く生まれた
私そのものなのです。
生まれた時代が違う、育った環境が違う。
でも。
どんな時代にどう生きようと変わらない、
普遍的な本質。
そこが、私と父の共通点なのです。
どんなにそっぽ向こうと
正反対の生き方をしようと、
結局もどる場所は決まっていたのですね。
父の時代には、反発とかひねくれるとか、
そんなものは許されませんでした。
食べるだけでも大変で。
目の前にあるチャンスは、なんであれ
一つ一つ拾い上げるしかない。
だから、回り道をする暇なんか
なかったのだと思います。
そういう意味では、その瞬間その瞬間を
必死に生きてきたのでしょう。
今を生きる・・・私がテーマに掲げていることなんて、
あまりに当たり前すぎて
笑われてしまいそうですね。
私は、反発してもひねくれても
生きていくことができました。
言い訳する暇もあったし。
４１年かかって、ようやく不完全に
自分を分かりかけてきた。
私のほうがよっぽど損な生き方してます。
そこまでやらないと分からなかったんだから
仕方ない。
ここから先、自分の色は付けていくけれど、
父のような生き方はお手本にしていきたいなと
思っています。
この春。
私は父と同じような道を選ぶことになりました。
同じと言ったら失礼すぎるのですが。
私も教える側の人間として
新たなスタートを切る予定です。
やりたかったんですよ。子どもの頃から。
本当は先生になりたかったんです。
何でならなかったかというと
母が「ピアノの先生になれ」と言ったから(笑)
だから、先生には絶対ならないと決めてしまったけれど。
よく考えたら、ピアノ以外の先生になれば
良かったのに。
しっかり教えたい。
とことん向き合いたい。
そして、父が多くの生徒さんを社会に送り出したように、
私もきちんと見送ってあげたい。
そんなふうに思います。
もちろん、鑑定は今までどおりに
心をこめて取り組ませていただきます(^^)
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