16th[龍ノ宮学園]
前の学校が公立だったから校門の向こうに庭(噴水付き)や時計塔があるのには目を瞑ろう。
他の学校にもあるかも知れないし、
だけど
明らかに大きすぎでしょう!!
小高い丘にただ一つそびえ立つ「私立 龍ノ宮学園」に僕が始めて持った印象はこれだった。
「あっちが一年棟、その左側が二年棟、
中央にはホールがあって集会や芸術鑑賞はそこねー。
あと、げた箱もあるから靴はそこで履き替えるんだよー。」
「んで、そこから右の方にあるのが俺様たち三年の棟、それから文化系部の部室棟だ。
時計塔の中は図書館になってるぞ。
食堂は見えないが中央棟の奥な。下にはプールもあるぜ!」
「これらは全て二階部分が渡り廊下で繋がっているので靴を履き替える必要はありませんよ。
後、ハニーには申し訳ないのですが運動系施設は数が多すぎて把握していません。すみませんね。」
僕とレイ君が唖然と(レイ君はそう見えるだけだが)していると在学生の皆さんは代わる代わる校舎の説明をしてくれた。
…まず、ツッコミどころがありすぎる。
なんで、学年で棟が別々何ですか。
三階立ての建物全体を使うホールが普通学校にありますか。
運動系施設が有りすぎて分からないって何ですか!
「仕方ないじゃん。基本クラスが、M組まであるんだから。」
「M組までって…。ってか波さん!僕、今の口に出してませんでしたよ!!」
クラス数に驚きながら言うと不意に袖を引っ張られたような気がしてそっちに目を向けると、レイ君が
「入学式、遅れる…先、行く。……ごめん。」
っと若干すまなさそうに言った。
「んじゃ、俺も行く。
レイ、体育館まで案内してやるよ。」
そう、日比谷先輩が言うとレイ君はこくっと頷いて日比谷先輩についていった。
「二人はいいんですか?
ついて行かなくて。」
「入学式ってつまんないし、ハニー君の方が面白そうだからいいのー。」
「愚問ですね。
僕は例え奈落の底でも愛しのハニーのいる所ならどこへでもついて行きますよ。」
いちよう、残った二人に聞いてみたのだが無駄な質問だったらしい…。(もうハニーは気にしない。)
編入用の資料を持ち直し僕は白銀さん達と共に入り口に向かった。
「あっ、ヘタレ君。職員室は二年担当の先生は二年棟だから。
校長室は行方不明だよ~。」
天国の父さん。
僕は転校初日(実際はまだ転校してないが)
から登校拒否になりそうです。
next…
名城 蘭