内発的動機付けに基づいた行動は、持続しやすいといわれています。企業では、いかに、社員にこの動機付けを持って貰うかに苦心しているようです。
心理学理論と心理的支援
問題8 次の記述のうち,内発的動機づけによる行動として,最も適切なものを1
つ選びなさい。
1 観衆から拍手を受けることが楽しくて,駅前での演奏活動を毎週続けた。
2 おこづかいをもらえることが嬉しくて,玄関の掃除を毎日行った。
3 出席するたびにシールをもらえることが楽しくて,ラジオ体操に毎朝通った。
4 絵を描くことが楽しくて,時間を忘れて取り組んだ。
5 成功すれば課長に昇進できると言われ,熱心に仕事に取り組んだ。
(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)
1 「拍手が無くなると、演奏しないのかな・・・拍手が無くても、演奏がたのしい!・・・そう思って演奏するのが、内発的動機なのでは・・・この選択肢は違うかなぁ・・・」
2 「お小遣いがもらえないと、掃除をしない・・・お小遣いがもらえないと、掃除はしない・・・これもどうかなぁ・・・この選択肢もちがうかなぁ・・・」
3 「これも、シールを貰うことが目的になっていますよね・・・シールがもらえれば、」
ラジオ体操でなくもいいのかな・・・この選択肢も違うかなぁ・・・」
4 「絵を描くこと自体が楽しくて、目的となっていますよね・・・きっとこれでしょう・・・」
5 「課長に昇進できなければ、熱心に仕事に取り組まない・・・この選択肢も違いますよね」
私の答え 「4」 正答は「4」
(調べてみた)
この問いは、全部、まとめて・・・
内発的動機付けとは、
お金がもらえるから・・・とか、他人から褒められるから・・・といった理由からではなく、自分の意志、意欲から、「それをやりたい!やってみたい!」といった動機付けです。
それに対して、
外発的動機付けは、他人から褒められたい、お金がほしい、又は、怒られるのがいやだから・・・それを行うといった動機付けです。
外発的動機付けによって開始された行動が、
あとから内発的に変わる事もあります。
最初は、親に怒られるから始めた、家での勉強が、やっているうちに成績が上がり、楽しくなり、成績よりも勉強をすること自体が楽しくなっていくことがあります。
逆もあります。
好きで始めた勉強で、好成績を上げている時に、親からお小遣いをもらったとします。すると、お小遣いを貰わないと、勉強をするのが楽しくなくなるといったことがあります。これを、
アンダーマイニング効果といいます。
自分のためから報酬のために変わってしまうのですね。
内発的動機づけ説は、ホワイトやドシャームといった学者が唱えています。
正答の決め手