映画『引っ越し大名』を観てきました。
越前松平家、初代が結城秀康という家康直系の名家なのですが、
秀康の孫の直矩は5歳で家督を継いでから姫路→大分・日田→出羽・山形→陸奥・白河と国替、また国替の一生でした。
その理由は…
その理由の当否はともかくも、この引っ越しというお家の一大事を乗り切っていく家中の面々の活躍が楽しい映画です。
殿様に及川光博、引っ越し奉行に星野源、それを助けるのが高橋一生、濱田岳、高畑充希ら。
事務方の頑張りのお話かな〜?と思ってたら、
後半に武芸の腕の見せ所もちゃんとある時代劇でした。
引っ越しの時に息を合わせるために、歌と体操を作って毎日やるのですが、
これは野村萬斎作詞だとか。
やー、なかなか楽しい時代劇でした。
引っ越しを無事に完了させるのも忠義。
元禄近くになるとなかなか刀槍での忠義は果たせない世の中になりますが、
武士たちはそれぞれに新しい形の忠勤を見つけていったってことかな。
小澤征悦が演じる藩士は本が好きで、主人公・春之助が司書みたいな仕事をしている書庫に来ては本を借りていく。
この人は国替で減封になるために、農民になって国に遺るよう春之助に頼まれます。
そして山間の土地を開墾して見事な棚田を作るのでした。
借りてた本が「長曾我部」の物語で、長曾我部侍は土佐に山内家が入った時に、
みな田畑を耕す郷士(下士の仲間)になったって話も、思い出しました。
たぶん司馬遼太郎の龍馬の話のところによく出てきてたんだと思います。
本を読んでいると思わぬ時に思わぬ助けになったりするよね、ってことも描かれてたなと思います。
この越前松平家、発祥は越前ですが何度も国替があって、
直矩のあとも
播磨姫路(また戻る)→上野厩橋→武蔵川越→上野前橋と引っ越したようです。