JR九州の最多勢力、813系。幾度に渡って増備されたため、番台区分も多彩です。
今回は日豊本線や長崎地区に残る老朽国鉄車両を置き換えるために登場した100番台をご紹介。現在は北九州地区に移籍し、快速を含む普通列車に充当されています。それにしても、813系ってビードや赤いドアがアクセントになっていますが、そのドアが開いちゃうと途端に素っ気ないですね。
車内です。0番台はドア間は全席転換可能なスタイルでしたが、この番台からはドア横が固定クロスシートに変化しています。これ、811系でも同じ道を辿っているのですが…逆に0番台では何があったのでしょうか。
ドアです。赤い塗りドアは北九州地区では各地で見ることが出来ます。窓下に貼られている「床に座らないでください」のステッカーもお馴染みです。このステッカーを見て、「九州の人はそんなに床に座るのか」と思ったものです。このステッカーのおかげか、床に座っている人は今のところ九州で見たことはありません(笑)
ドア上のLED表示機です。文字は小さめ、設置位置も相まって座席に座っていると少し見にくいです。あと、全て海側(北側または東側)に設置されているというのも大いに謎です。千鳥配置はよく見かけるんですけどね。
車端部です。こちらはくず物入れと消火器を備えた区画です。このくず物入れ、車内美化に多少なりとも役立っているようで、近郊型車両がロングシートとなっても継続して設置されている伝統アイテムだったりします。一昔前まで、蓋もあったはずですが…。仕切り扉は側ドアと対照的な青色、今からしてみれば中途半端に引き下げられた窓が時代を感じさせます。今の車両は、本当に仕切り扉の窓が非常に大きくなったものだと思います。
最前面です。415系に比べれば窓は大きくなったでしょうが、811系に比べれば特にお子さまはガッカリな気がします。仕切り扉の窓はやや大きめですが、肝心の貫通扉の窓が小さいんですよね。
右側には「自由席」のプレート。811系までは臨時とは言え急行列車にも使われた実績があり、813系もそのように使おうとした魂胆があったのかもしれません。しかしながら813系が急行列車に使われた実績はないようで、隠れてるであろう「指定席」の文字を出したことももしや無いのでは、と思っております。
天井です。照明は0番台に引き続きカバー付きの蛍光灯、吊革で使用しているのは五角形、現在増備されている車両が軒並み丸型なのを考えると、尖っていた頃のミトーカデザインだったんだなと思わされます(笑) 吊革の支持棒も、天井からカーブさせた金属に丸い穴を開けるという、必要かと言われればそうでもないものなので、見せ方はすごいなぁ、と。一方で、荷棚はシンプルすぎるパイプ構成なんですよね。この辺りのギャップが気になるところです。
座席です。まずはドア間の転換クロスシートから参りましょう。このグループまでは喫煙可能だった時代を経験しているため、肘掛けに灰皿があります。もちろん、現在は蓋が固定されています。
モケットはヒョウ柄とプヨプヨ柄がランダムに出現します。というか、劣化次第貼り替えていってるんでしょうね。持ち手は独特な形状をしていますが、塗装仕上げのため剥げが目立ちます。定期的に塗り直して欲しいものですが、そこはメンテに悪評のあるJR九州…。
で、窓配置は相変わらず415系のままなので、こんな修行席もあります。氏は、こんな区画が出ることに不満は無かったのでしょうか。押しきるとすれば、当のJR九州でしょうが…。だからこそ、窓側に肘掛けがあるのはせめてもの良心だと思います。座席自体は背ズリが一直線にストンと落ちていたり、座面のクッション性がほとんど無かったりと、転換クロスシートとしてあまり良い点はありません。
ドア横の固定クロスシートです。ボックス配置になる機会が単純計算でも1日の運用で半分はあるため、シートピッチが広めに取られています。それでも、ドア横の立ち席スペースを取ることに成功はしてます。が、それだけに飽きたらず、現在車号に+2000する魔の手が進行しており、いつの日かこの区画は消滅することになるかと思います。やめろ、マジで…。
座席の最後は車端部ボックス区画です。壁際の座席が少し狭くなっているのは、いつの時もどこでもお馴染みです。それでも、窓側に肘掛けを設けているのは心配りなのか横幅の狭さを考えてないのか…。
トイレです。このグループでは中が和式になっています。近年は同世代の車両のリニューアルも進んできておりますので、もしかすると最後まで和式トイレが残る形式になるかもしれません。
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