東京メトロ17000系80番台 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

営団は遠くなりにけり。有楽町・副都心線で活躍していた7000系を置き換えるために投入された17000系です。前照灯が2灯となったことで、前面が爬虫類顔になりましたね。


今回は8両編成の80番台をご紹介。17000系は日立製作所と近畿車輛による製造で、80番台は全て近畿車輛製となっています。

 

車内です。こちらのカラーコードも、有楽町・副都心両線で走ることを念頭に置いたカラーコードになっていると思います。


ドアです。上部を含めてグレーの化粧板を使用しております。通勤電車ではあまり見ないカラーコードですが、座席などを引き立たせるためにこうなったのでしょうか。一方で目立たないと困る巻き込まれ防止用のステッカーは黄色で目立たせています。LCDディスプレイは二面式、前作の13000系までは拡大路線を辿っていた中、突然また従来のスタイルに戻ったように見えてしまいます。直通先との兼ね合いでしょうか。

 

車端部です。最近は流行りなのか、座席は全て優先座席がセットされています。あくまで「優先」なので座ってはいけない、という訳ではないですが、優先されるべき以外の人で車端部が好きという方は一定数おられるでしょうから、そういう方には最近のこの流れは受難かもしれません。

 

フリースペースとセットになった車端部です。仕切り扉は全車設置、全面ガラス張りで、暗くなる地下線走行でも見通しをよくして補っています。それでも、地上線走行では妻窓装備には敵うまい。


最前面です。カクカクした窓に握り棒、先ほど「営団は遠くなりにけり」と申し上げたものの、これこそ営団スタイルの一つと言えるでしょう。変にかえるようなところでも無いですが(笑)

 

天井です。8両編成に関してはA-Trainではないのですが、照明はA-Trainによく見られるカバー付きのLED灯となっています。吊革は副都心線をイメージしたか赤茶色、色調としてはカッコいいですが、どうも他の色調とマッチしてないのが少々残念です。また最近の東京メトロあるあるですが、吊革が思い思いの方向へ向いています(笑) 荷棚はガラスを全面的に使用したもので、置き忘れを少しでも防止しようと頑張っています。

 

窓です。二枚組で、直通先で地上区間を長く走る東京メトロ車らしく、フリーストップタイプのロールカーテンが備えられています。が、早くも汚れが目立ちます。メンテには泣かされることになりそうです。

 

座席です。片持ち式バケットタイプのロングシートで、ドア間は7人掛けです。背ズリの黄色は有楽町線をイメージさせたものですね。袖仕切りはガラス製、半分にはペイントが施されています。ええ、冬冷たい、肘周りに余裕なし、汚れが目立つ、もしもの際に割れるかもしれないなど、見栄え以外にいいとこなしと思っています。

 

優先座席です。こちらは背ズリが青色地のモケットになっています。座り心地ですが、地下鉄線内利用ならまだいいですが、直通相互間となるとまた話が変わります。J-TRECほどでは無いにせよ受け止める面積が狭い背ズリに、扁平でクッション性ほぼ無し、かつ滑りやすいモケットの座面と、いいところがあんまりありません。

 

フリースペースです。窓周りにコの字型の握り棒を渡すという、今までに見ない方式になっています。また下部にはクッションがあり、立ち席時にもたれかかったり、車椅子で止めている時にぶつけても衝撃を吸収出来るようにしています。また、ヒーターや非常通話装置はしっかり壁に埋め込まれるほど薄型になっており、時代の進歩を感じます。