JR東海213系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

偉大なるローカル線、飯田線。ここに、JR東海では異端な電車が活躍しています。

 

213系、岡山地区には備讃ライナー→マリンライナー用に登場した0番台をベースに、関西本線の165系を置き換えるために登場しました。が、2ドアであることやワンマン運転に対応していない等の理由で関西本線からは撤退、その後中央本線で走ったりもしましたが、最終的には119系を置き換えるためにここ飯田線に終結しました。

 

元々トイレは無かったのですが、飯田線は長時間の乗車となるためトイレが整備されました。ステンレス車体は窓を自然に埋められないため、後から埋めたことが分かりやすいですね。

 

トップナンバーですね。番台区分は5000番台となっています。今後315系が導入されるため、211系共々置き換えが予定されています。乗車はお早めに。

 

パノラマスーパーと並ぶ姿も、あと少しでしょうか。

 

車内です。0番台同様に2ドア転換クロスシートとなっていますが、JR東海になってから製造されたため、東海テイストがプラスされています。それにしても同時期に登場した311系のように3ドアにしておけば、ここまで翻弄される車生を歩むこともなかったんでしょうね(それ311系やないかい)。

 

ドアです。化粧板付きで、この辺りはここまで続くJR東海らしい配慮ですね。冬季の〆切扱いも対応しているようですが、今となっては不要な設備ですね。

 

その理由がこちら、半自動機構です。内側には開閉、外側には開けるのボタンがあります。LEDで点灯するようになっており、ボタンも大きめで押しやすいですね。

 

車端部です。0番台はオールクロスシートでしたが、5000番台はここをロングシートにしています。仕切り扉もありますが、車内の通り抜けや換気のためか開きっぱなしになっています。妻面は窓無し、この辺りはJR東海の車両の共通項とも言えるでしょう。

 

トイレ・フリースペースがある車端部です。どちらも元々無かった設備ですね。奥行きは他の車両よりも深いものになっており、2ドアなりに詰め込みをしやすく考慮したものなのでしょう。

 

最前面、こちらは豊橋方です。仕切り窓は仕切り扉と一体的に見えるものになっており、かつ国鉄211系よりも大幅に拡大されています。そうそう、211系と比べるとこちらも奥行きが広く、ロングシートは4人掛けになっています(211系は2人掛け)。

 

こちらが辰野・岡谷・上諏訪方です。優先座席に指定されており、左側はフリースペースとなっています。

 

天井です。0番台は吊革がありますが、この番台ではクロスシート、つまりドア間は吊革がありません。この辺り、「クロスシート上には吊革を付けない」という伝統(?)を守った系列で、311系までこの伝統は守られることになります。

 

窓です。戸袋窓以外は下降窓、2枚1ユニットとなっています。日除けは戸袋窓以外の部分に付いており、爪を引っ掛けるロールカーテンタイプとなっております。そうそう、太い柱の部分には帽子掛けも備わっています。これは、形状を変えて313系にまでも受け継がれていますね。

 

座席です。まずはドア間の転換クロスシートからです。

 

心なしか0番台よりも肉厚で、どちらかと言えば311系に近いフォルムかと思います。ただ、肘掛けの形状は異なっております。座り心地も見た目通りで、0番台のようにフレームが直撃するようなこともありません。肘掛けですが、座席よりもモケットが薄くなっています。座席側だけ貼り替えられたんですかね?

 

ドア横の衝立です。0番台はドアのすぐ横に配置されていましたが、5000番台は戸袋窓の後ろに配置されています。結果として転換クロスシートの着席定員は減少している訳ですが、かつてはこの衝立に補助椅子があったのですが、現在では使えないようです。かつてはヘッドレストとして使えたであろうクッションは、かつていたキハ11形のようなカラーコードになっています。

 

最前面のロングシートです。大きな窓から渡らずの橋を楽しむのも良いでしょう。先述の通り4人掛けで、2ドアということもありますし、着席定員も稼げていることでしょう。

 

優先座席です。オレンジのモケットはここ最近になってからの交換ですね。座り心地は211系5000番台に準じており、背ズリがやや低いことに目をつむれば悪くはありません。でも、やっぱりクロスシートに走っちゃいますよね。

 

車端部のロングシートです。優先座席とセットになっており、なぜか優先座席は奥側にあります。個人的に、手前側にあった方が、譲りやすいと思うのですが・・。

 

トイレです。元々無かった設備で、後から出来ただけあってバリアフリー対応になっています。

 

向かい側はフリースペースです。車端部の奥行きがある分、ヒーターは長いものが2基設置されています。山奥かつ積雪もある飯田線において、これは必要な設備ですね。