名鉄9500系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

老朽化した赤い電車の置き換えも急務な名鉄、3150系・3300系の導入を進めていましたが、2020年代になり、設計も新たに新系列を投入しています。4両編成の9500系と2両編成の9100系です。

 

3150系・3300系との併結のご様子。ステンレス車体は変わりませんが、前面は「赤い電車」のイメージを強くするためか、赤い面積が増やされています。3300系が途中で赤の面積を増やしたように、名鉄から「赤い電車」のイメージが消えつつあることに多少の危機感を感じたんでしょうね。それでも、この画像より左、側面は相変わらずステンレスの面積が大半を占めますが…。

 

ライトは尾灯と標識灯を外側のラインに、前照灯を内側に8個×3列を配置しており、思想としてはJR西日本の287系に近いものを感じます。それにしてもこの車両、尾灯と標識灯が両方付いています。多分にミスだと思いますが…。

 

トップナンバーですね。今回は9500系を取材しました。

 

車内です。元々全塗装車は落ち着いた車内の雰囲気を志向していた中、ステンレス車体で少し思い切った明るさを志向したものになっていたイメージが個人的にあった名鉄。この系列からは、再びトーンダウンした印象に映りました。3ドアオールロングシートで、この系列の登場で2ドアクロスシートの5700系列が姿を消しました。

 

ドアです。化粧板がクリーム色となり、他の化粧板が白な中で少し区別されております。この区画はドア上に防犯カメラが設置されています。

 

反対側のドアにはLCDディスプレイが一面のみ設置されています。運行情報に徹していますね。足元は全てのドアが黄色になっています。

 

車端部です。こちらは優先座席を有する区画で、床面の色を変えることで区別しています。こちらも仕切り扉とその上の化粧板がクリーム色になっています。

 

一般座席とフリースペースを有する区画。この辺の作りって、あまり他の地方では見かけないような気がします。

 

最前面です。仕切り窓は運転台側が縦幅が狭くなっている一方で、車掌台側は前面展望に配慮したものになっています。

 

天井です。照明がカバー付きのLED灯になりました。2200系では蛍光灯風カバーのついた照明だったものが、ここでこのタイプになったのはなぜなのか気になります。吊革はここ最近の名鉄らしく持ち手が五角形のもの、留め具も最小限の大きさです。

 

窓です。ドア間は固定式の窓を2枚配置しています。日除けは無く着色ガラスで済ませています。最近増えているので何度も書くのもアレですが、直射日光がこれしきで防げると思って欲しくないものです。

 

座席です。ドア間は8人掛けです。バケットタイプで定員着席を促してはいますが、座席を3+5で区分し、更に握り棒でも3+2+3で区分しています。握り棒は立ち上がりを考慮したものですが、そう言ったところもあるのでしょう。座席モケットが3300系に比べて本当に大人しくなりましたが、この変化は何があったんでしょうね? で、この座席の下には非常脱出用のはしごが備えられています。掃除、大変そうっす。そして、冬、寒そうっす。

 

車端部の5人掛けです。名鉄では妻窓は無いため、壁はストンとしています。で、袖仕切りは相変わらず中途半端な大きさなんですよね。

 

優先座席です。赤系のモケットで、この辺りはステンレス車とは合わせられていますが、それ以前の赤い電車とは逆になっています。赤い電車、しばらくは残りそうな気がしますが、リニューアル等も進むでしょうし、その内統一されていくんでしょうね。座り心地としてはここ最近の名鉄らしく硬め安定です。各方向から名古屋方面くらいがちょうどいいですね。

 

最前面の2人掛けです。前面展望からはこちらからですね。なお、この下に消火器があります。

 

車端部にあるフリースペースです。2人掛け座席とセットになっており、握り棒、ヒーター、非常通話装置が備わっております。まず、座席との仕切りはかなり横幅が広いものになっており、そこから伸びる握り棒には、ちょっとしたぼかしが入った仕切りが入っています。介助者の利用は考えず、あくまで「座席」と「フリースペース」で明確に分けているように見えます。

 

最前面のフリースペースです。握り棒は下段がモケット巻きとなっており、立ち席利用でもたれかかっても、そして急カーブで態勢を崩して当たっても痛くないようになっています。もちろん、限度は有ります。