ビスタカーと言えば近鉄の代名詞ですが、「ビスタⅡ世」こと10100系の主電動機や台車を流用して製造されたのがこの2000系です。登場は1978~9年、既に40オーバーですがまだまだ名古屋線での活躍が続きます。
近年ではB更新と呼ばれる車内リニューアルが進行中ですが、一体どこまで使い倒すつもりなんでしょう‥。今回は、後期のB更新に当たる編成をご紹介。
車内です。近年近鉄は寒色系の車内空間作りを志向しておりますが、こちらもその通りとなっております。
ドアです。化粧板は黒になり、両端はイエローラインが入っています。靴ズリも黄色くなっていますね。
車端部です。側ドア同様、黒い化粧板でキリリと決めています。なおこちらは長い車端部、中間車は両端で長さが異なります。
こちらは短い車端部です。消火器を壁面に埋め込むスタイルにしたため、妻窓を埋めています。
そしてフリースペースを有する車端部です。優先座席の床面にはシートが貼られています。フリースペースは優先座席エリアから外れているため、このエリアでは混雑時に携帯電話やスマホの電源を切っておくれ、ということなんでしょうね。
最前面です。近鉄って、仕切り窓は高めに作ってますよねぇ。そして、横幅も狭くなっています。
天井です。更新を受けても、近鉄独特の三角形の照明カバーは変わりません。また荷棚も金属の網棚のままで残されています。
窓です。日除けは変わらずロールカーテンタイプですが、窓下にしか留め具が無かった状態から、ある程度好みの高さで止められるようになりました。そして、生地ですが下部がビニール張りとなりました。これ、日除けを降ろしてもたれかかって寝られると頭の皮脂や整髪剤(…と、手で触れることが多い)で日除けが汚れるのを防ぐためですね。…まぁ、気持ちは分かります。
座席です。モケットが近年の更新でみられるツートンのものになり、握り棒が追加されています。都合、2+5で区切るようになっています。それでも、袖仕切りは従来通りパイプ式のままです。平成VVVF車や、シリーズ21と同じタイプのにしてくれればありがたいのですが…。
優先座席はオレンジベースで、背ズリには黒地にピクトグラムを散りばめたものになっています。こちらも中央に握り棒が入っており、どこに座っても掴まれるようになっております。
フリースペースです。握り棒と非常通話装置、避難はしごが置かれています。この辺スッキリさせないのが近鉄っぽい(笑)
最後に最前面の…3人掛け、視覚上の問題なのか、握り棒の位置が中途半端に見えます。わざとかもしれませんが…。あまりキッチリすると、逆に狭く見えますからねぇ。