小田急30000形「EXE α」 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

小田急ロマンスカーの中でも一番地味な存在と言えるEXEですが、「はこね」等の観光需要の低下とは裏腹に、途中駅からの着席需要やホームウェイ等の通勤特急が盛況なのを見ると、乗車定員の多いこの系列の登場は間違ってはいなかったようです。

 

そんなEXE、登場から20年が経過し、リニューアルが施された編成が出ています。その編成は「EXE α」となっています。

 

併結運用もこれまで通り存在します。塗装はメタリックなシルバーとグレーになり、間に赤の帯が入っています。

 

空白部分にはこのようにロゴが入ります。

 

それでは参りましょう、まずはデッキ、ドアからです。窓が以前より角ばったものになりましたね。

 

バリアフリー対応車両のドアです。少しだけ幅が広くなっています。そうそう、化粧板の色が明るめになり、雰囲気が少し変わってますね。

 

くず物いれです。飲料系とその他で区別しています。

 

トイレです。入口手前に男女共用の洋式トイレ、奥に男性小用があります。化粧板の色はロマンスカーのシンボルカラーとも言える赤をイメージしたものでしょうか。

 

洗面台です。常時暖簾で仕切られています。かつては横引き式のカーテンで、必要な時に仕切るような感じでしたね。

 

バリアフリー対応トイレです。このリニューアルで、円筒形のものになりました。

 

洗面台もこの通り、車椅子利用者でも使いやすくしています。

 

交通系ICカードに対応した自動販売機です。車内販売が無くなった今、途中で飲料が切れた時の救世主たる存在ですね。そう言えば、このリニューアルで車内販売カウンターも無くなっていますね。この辺りからも、ロマンスカーの車内販売の行く末は少し案じられたものがあったのかもしれません(結果論に過ぎませんが…)。

 

車内です。色調としてはGSEに近いものと言えるでしょうか。

 

デッキとの仕切りです。ガラス張りの自動ドアとなっていますが、壁際の席に座ってデッキに人がいると個人的には気まずく感じます。

 

一方両開き式のタイプ。こちらはグラデーションの目隠し模様が入っています。左上には防犯カメラが設置されました。

 

最前面です。こちらは貫通型車両のものですが、一応は前面展望が可能です。他社であればこれでも十分なのですが、やっぱりロマンスカーと言えばVSEやGSEのような展望席ですよねぇ…。ちょっとかわいそうです(笑)

 

天井です。夜間の撮影で逆光になっていますが、荷棚が板状になっているため、照明がカバー付きの直接照明ながら窓側が少し暗く感じます。MSEでは補助照明があっただけに、この辺りのノウハウも引き継いで欲しかったです。

 

窓です。2席に1枚の割り当て、日除けは横引き式のままで残されています。

 

座席です。本体自体はそのままですが、各部の交換が行われリフレッシュされています。

 

相変わらず、リクライニング角度はわずか。またアームレストが交換されており、GSE同様の冷たくて硬いやつです。ここだけがねぇ、なんでこんなのにしちゃったのかと。テーブルはインアーム式、形状はGSEとは異なりますね。

 

車椅子対応の1人掛けです。固定用のベルトが備えられています。ここだけはアームレストがモケット張りになっていますが、両側で長さが違ったり、灰皿を塞いだような跡(というより準備スペース)があったりと、イマイチと言えばイマイチ。

 

リクライニングとサイドテーブルセットの図。テーブルは飲み物が精一杯ですね。アームレストは跳ね上げ可能です。

 

その後ろは座席が無く、車椅子を置けるようになっています。非常通話装置も備えられていますね。

 

今回のリニューアルでは、窓側にのみコンセントが付けられています。ここに付けたということは…座席側が増設に対応してなかったんでしょうね。

 

荷物置き場です。大型の荷物を持ち込む旅客が増えての対応ですね。滑り出しを防ぐためのセーフティバーがあります。