JR東日本E2系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

JR東日本の90年代、00年代を代表する新幹線とも言えるのがこのE2系です。長野新幹線開業、東北新幹線の八戸延伸など、事ある毎に増備された印象です。

 

現在残っているのは2001年以降に製造された1000番台、青森県は八戸延伸に向けて増備されたグループです。このグループも色々マイナーチェンジが施されながら増えていった印象です。今回取材の編成は…末期の増備編成ではありません(笑)  あれ、かなり少ないんですよね…。

 

それではデッキから、ドアです。窓は新幹線車両らしく小さく、またモノトーンで無機質な印象です。

 

バリアフリー対応車両は幅が広げられています。ドア上には防犯カメラが付いています。

 

トイレです。2000年以降の新幹線だけあり中は洋式です。

 

向かい側の男性小用です。覗き窓はガラスと庇を組み合わせています。スペースはやっぱり広くありません。

 

車椅子対応トイレです。同時期に出た700系同様、スペースだけを広くしたスタイルです。

 

洗面台です。鏡は大きいですが、飾り気はありません。

 

蛇口、液体石鹸、乾燥が一体となったタイプで、JR東日本のこの辺りのお金のかけ方は素晴らしいというか、意外というか…(笑)  これは今に至るまでそうですが、東海道・山陽・九州系統とは一線を画します。

 

多目的室です。やはり普段は施錠されています。

 

公衆電話は一部撤去されております。なおかつては自販機もあったそうですが、こちらも全て無くなっております。

 

普通車の車内です。上部を淡い木目調、下部を濃い色調にしてメリハリを付けています。

 

デッキとの仕切りです。荷棚上の化粧板とは異なる模様になっているように思います。反対に地味な色調の仕切り扉上のLED表示機は新幹線にしては小さめに思います。最近の新幹線に慣れすぎですね。

 

バリアフリー対応区画の仕切りです。こちらも幅が広げられています。

 

天井です。半間接照明で、視覚上の高さは感じるもの思います。

 

窓です。E2系1000番台と言えば何と言ってもこの大窓で、2席に1枚の割り当てとなっています。このグループを最後に新幹線は高速化へ邁進すると共に、窓もだんだん小さくなっていくことになります。

 

座席です。まずは3列席から参りましょう。B席がやや広いのはお馴染みでございます。

 

シートピッチ自体は東海道・山陽系統の300系由来ピッチよりも狭く、10両編成でなるべく着席率を向上させようとした苦労が見え隠れ。またそんなシートピッチで座席を回転出来るようにさせるため、座面は中央部分がやや凹んだ形状となっており、デフォルト状態では中央のB席は逆傾斜でセットされています。正直、これ初めて見た時はちょっと衝撃でした。ただこれは腰かけると自動的に両側の席と同じ角度に倒れるようになっています。

 

向かい側の2人掛け席です。

 

新幹線は高速化を実現するために各部の軽量化は付き物となりますが、E4系然りこのグループの座席はかなり薄っぺらい印象です。また背ズリもデフォルトではかなり切り立った状態でセットされているため、ある程度リクライニングして使うことを前提としていると考えてよいでしょう。リクライニングせずに使える人はまぁ猫背ですね。

 

車椅子対応席です。肘掛けは中折れ式で跳ね上げ可能です。この方式、普通に使う際はリクライニング時に付け根の部分が少々気になる嫌いがあるように思います。

 

続いて先頭から2両目の9号車に連結されているグリーン車です。車内静粛性の観点からしても先頭車の方が通り抜けが少ないので得策だとは思うのですが、当時まだ走っていた200系に合わせたんでしょうね。E5系もグランクラス連結という結果論でグリーン車は9号車になっていますし、何だかんだでグリーン車の連結位置は統一されていますね。

 

デッキとの仕切りです。普通車と違って窓は有りません。この辺りはJR東日本らしいところと言えますね。

 

天井です。普通車と変わらず半間接照明ですが、暖色系になっています。新幹線のグリーン車にしては珍しく読書灯がありません。当時300系でもグリーン車には読書灯があり、在来線でもJR第一世代車には読書灯が付いていたことを考えるとコストカットに走ったかなぁと思ってしまいます。その点、E2系の最終増備グループは普通車にも読書灯が付いていましたよね(その後E5系では再び普通車からは消え去りましたが‥)。

 

窓です。普通車とは異なり1席毎に分離されております。

 

それでは座席へと参りましょう。この時期の新幹線グリーン車らしいスタイルと言いますか、王道スタイルのような気がします。

 

インアームテーブルやフットレストに、JR西日本700系3000番台のシルエットを感じます。ヘッドレストピローが付いている辺りはJR東日本らしいですね。

 

車椅子対応座席です。唯一の1人掛け席となることから人気席ですが、性格上通常は発券ブロックがかけられておりとあるタイミングで解除されます。

 

全展開の図。グリーン車らしいグリーン車の座り心地、「とき」や「やまびこ」に乗車する分には必要十分と言えるでしょう。

 

で、この席の裏にはオットマンが置かれています。反対向きの場合にこの席の後ろの通路側のフットレストが無いことへの補償となります。通常はラストプライオリティとなるはずですが、売れた場合はこれがセットされるんですかね?そこまで気を使えるのでしょうか(笑)

 

 

↓JR東日本の代表たる新幹線らしく、グッズも充実。