養老鉄道7700系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

登場当初「60年は持つ」と言われた東急の7000系、それでも近年は1000系の地方転出で置き換えが進んでいる中、令和の世になりこれを新車として買い上げたのが養老鉄道です。

 

系列名は晩年の東急時代の7700系をそのまま使っています。元々車体は頑丈な分厚めのステンレス、足回りは7700系化時にVVVFインバータになったことから、養老鉄道いわく「25~30年は使用予定」とのこと…おいおい、車体は80歳まで走らせる気かい!?(^^;;  さすがに当時の設計者もそんなことになろうとは想像もしまい…。

 

戸袋のパンツマークはステンレスプレートで塞がれています。

 

パンタグラフはシングルアーム式になっています。養老鉄道では初採用ですね。

 

3両編成に関しては、かつての歌舞伎帯が再現されています。

 

また側面の行き先表示も3両編成にのみ存在し、LED表示機となっています。

 

車内です。こちらは先頭車で、東急で7700系化された際のパーツはそのままに各部をリフレッシュしています。

 

ドアです。東急時代からステッカー類を含めて変わっていません。ドア横はほとんど立ち席スペースは有りませんが、そこを心配するほど混むことも無いのでしょうね。巻き込み防止用の滑るステッカーもそのまま残されています。

 

車端部です。もちろん仕切り扉は無く、幅広の貫通路で繋がれています。養老鉄道ではワンマン運転を実施しているため、これでもあまり問題は有りませんね。

 

フリースペースを有する車端部です。こちらも後程触れましょう。

 

最前面です。運賃表示機や運賃箱などが追加されましたが、従来の形状を大きく変えていません。車体長が短くなりワンマン運転には適した環境になりましたね。

 

天井です。7700系化時に冷房化されており、丸い形状はそのままに集中冷房装置が付いています。空気をかき回すためか扇風機も残されていますね。照明はLED化されており、暖色系となっています。

 

窓です。二段窓で、上段のみ開閉可能です。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプ、養老鉄道に移籍しても特に生地は変わらないようです。

 

座席です。ドア間は9人掛け、間に肘掛けを挟むことで3×3で区切っています。モケットは変わりましたが、それ以外に大きな変化は見当たりません。

 

車端部の4人掛け優先座席です。こちらもモケットが変わっていますが、窓のステッカーや化粧板の黄色などは変わっていません。

 

フリースペースです。東急時代から整備自体はされていたものですね。

 

で、3両編成の中間車がこちら。右奥に何やら見慣れぬものが…。

 

天井です。その区画だけは吊革が撤去されています。

 

というわけで座席です。何とクロスシートが搭載されており、中央2列が転換可能となっています。現養老鉄道になってからは初のクロスシートで、近鉄時代を含めてもかなり久々なのでは無いかと思います。後で気付きましたが、フレームの系統としては名鉄2200系・2300系に準じたものかと思います。ヘッドレストが分割されていなかったりバケット形状になっていなかったりと相違点は多いですが、持ち手や肘掛けはそっくりです。

 

そのためか、座り心地はお世辞にも良いとは言えません。カッチカチでクッション性ほぼゼロ、座面も高めでよそよそしい…。おまけに窓割りも全ての区画でよろしく有りません。どうフォローしようかと思いましたがちょっとどうにも・・(笑) あえて言うなら、シートピッチはかなり広く取られており、大垣で接続する313系は勿論のこと、桑名で接続する近鉄5200系よりも広く感じます。

 

なおモケットは養老が有名なひょうたんの柄です。

 

中間車にのみ存在する4人掛けの一般座席です。こちらも硬めなんですよねぇ…。

 

養老鉄道のまもなく還暦ニューフェイス、国内営業用定期運用電車の現役レコード記録まっしぐらでしょうか(笑)