近鉄からの経営分離からそれなりの期間が過ぎ、世代交代も進む養老鉄道で最後の活躍を続けるのが600系列です。600系、610系、620系…等色々ありますが種車も色々で雑多な印象です(^^;; まずは600系のこの編成。
かつて存在したラビットカー塗装となっています。実際に南大阪線でラビットカーとして活躍した編成なんだそうな。
サイクルトレインも行っており、時間によってはチャリをそのまま車内へ持ち込む様子も見られます。
車内です。一度更新工事が行われており、近鉄在籍編成同様印象が変わっています。
ドアです。窓大きめの両開き式は近鉄でよく見かけるタイプです。両端にはイエローラインが入っています。
車端部です。妻窓があるのが元々ロングシートの南大阪線出身らしく、昼間は明るいですね。
最前面です。運転台と仕切り扉の窓は拡大されていますが、車掌台側はなぜか小さくなっており前面展望には向きません。大窓が着色ガラスとなっているということもありますね。
天井です。近鉄系車両らしい三角形の照明カバーも健在です。吊革は留め具が無く、やっぱり遊びがあるためちょっと安定しません。
窓です。一段下降窓、日除けはロールカーテン式で、止め金は下辺にしかありません。ぐいっと下げるか上げるかしか有りません(笑)
座席です。この袖仕切りを持つ車両、近鉄本体ではとんと見なくなった気がします。肘掛けも兼ねているとも言えますが長さが少し足りないかなぁ、と思います。
車端部の4人掛けです。通勤電車が出自らしく座面の奥行き浅めで、座り心地はあまり良いとは言えません。
優先座席です。灰色のモケットにして区別しています。
最前面、運転台側の座席です。ワンマン運転の車両にしては運賃箱があまり見かけない位置にありますが、最前面の座席を減らさないようにするためにここに配置したのでしょう。
向かい側、車掌台側の座席です。乗務員室側にも袖仕切りがありますが、かつては仕切りの壁が可動式となっており、中間に連結された際に立ち席スペースとして開放出来るようになっていました。その際座席と立ち席スペースを仕切るものが無くなるためにこれがあったと言うわけです。今では短編成で行き来するだけなので、かつての名残になっていますね。
お次はまたもや近鉄マルーンを纏わない編成です。先程の編成とはライトの形状が違いますね…。
名古屋線初の20m級4扉車、1600系を出自としたグループの1本で、「センロク」のロゴマークも入れられています。
ラビットカーと並びました。このため、今回出会った600系はいずれも近鉄マルーンでなかったと言う…(^^;;
車内です。出自も異なると、内装にも違いが出るものでして…。
一番分かりやすいのはやはり座席、袖仕切りの形状が異なっております。こちらの方が、長さとしてはより中途半端ですが…。
車端部の4人掛けです。座り心地はどれもあまり変わりませんね…。
最前面の優先座席です。やはり乗務員室側にも袖仕切りが有ります。
続いて610系です。600系とそんなに違いが分かりませんが…。7700系導入によりいち早く姿を消したので過去のものとなっています。
この編成のディープゾーンだったのは、中間に連結されたこれ。丸みを帯びた形状から中間車化されたものと分かります。
全景は撮れませんでしたがこのディープゾーンをクローズアップ。座席が中途半端に途切れているのが、一度気にするとずっと気になってしまう沼。
天井です。元乗務員室区画にも照明が備わり、丁寧にカバーも付いています。この辺りは結構きれいに改造したことが分かります。
座席部分です。でもここは座席の延長を行わない等中途半端さも滲みます。簡易運転台としての機能が残っている可能性もありますが…。
反対側もこの通り。こちら側に関しては、袖仕切りも含めてそのまんまなんではなかろうかと(笑)
お次は南大阪線の6000系を改造した車両のみで組成されたグループの620系です。この編成も既に廃車済みですね…。
西大垣までのショートランナーでは系統板が取り付けられます。
車内です。こちらも一度更新が実施され印象が変わっています。
車端部です。仕切り扉が両開き式となっています。
最前面です。先程の600系より着色が濃いめに見えるのは気のせいでしょうか。
天井です。扇風機が残る数少ない元近鉄車でした。
座席です。モケットは明るい赤になっていますが、袖仕切りはもう少し何とかならなかったでしょうか…。
最前面の優先座席です。この車両も仕切りの壁が動かせたのか、乗務員室側にも袖仕切りがあります。
向かい側には運賃箱が設置されています。