JR西日本223系0番台 体質改善工事車 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

221系の体質改善工事も一段落したところで、JR西日本最多勢力のステンレス近郊型電車、223系にも体質改善工事が実施された車両が出て来ました。今回はこの勢力で最初に増備された0番台をご紹介。前面はかつてシールドビームが入っていた部分に、前照灯、フォグランプ、尾灯をLED化の上全て収め、元々尾灯があった部分はパーツを交換して埋め込んでいます。

 

種別表示は幕式からフルカラーLED表示機に更新されています。今後は幕のあの速そうな字体は見られなくなっていくんでしょうね…。行き先表示も白色のものになり、フォントも変わっています。

 

車内です。225系にレベルを合わせたメニューとなっており、黄色が目立ちますね。

 

ドアです。握り棒は黄色になり、開閉ボタンの表示も変更されています。ドア上のLED表示機は体質改善工事施工車らしくそのまま、関空・紀州路快速で恒常的に増解結することを考えると、225系のようなLCDディスプレイ化する方が情報量の向上を図れて良いような気がします。

 

車端部です。近年の体質改善工事車と同様、仕切り扉はステンレス仕上げにされています。多少目立ちますが、落ち着きは感じられませんね…。なおここからでは分かりませんが、渡り板にはイエローラインが追加され注意喚起しています。

 

トイレを有する車端部です。今回の体質改善ではこの辺りの改造に重きが置かれた感は有りますね。225系同様のデザインで、体質改善工事前の時点で2000番台と同様の形状に変更されていたものも再度改めて作り替えているんでしょうね…。

 

最前面です。前面展望を楽しめるのがこの系列の魅力で、体質改善工事実施後もその点は変わりません。握り棒が黄色いものに変わってるのが違いですね。

 

天井です。ここは大きく変わった点で、照明が反射式のLED灯になり、吊革が黄色で径が太いものになっています。

 

窓です。配置自体は変わらず、日除けの生地が交換されています。

 

座席です。体質改善工事が実施されてもオールクロスシートは変わりません。

 

まずは転換クロスシートですが、2000番台の後期に導入されたものに既に交換され225系5000番台と同様のモケットに貼り替えられていたので、変わったのは持ち手が黄色になったくらいですね。

 

向かい側の1人掛けです。こちらも持ち手以外は体質改善工事直前と変わりません。

 

座り心地も変わらず、「横向いてたらええやろ?」以上のものでは無く平板チックで物足りません。

 

座席で大きく変わったのがここ、固定クロスシートです。

 

これまで0番台で唯一残るオリジナル点だったのですが、2000番台以降と同様のものに交換されてしまいました。戸袋窓にかかっているにも関わらず肘掛けが2000番台と同様に省力されているため、これまでの当たり区画が一転ハズレ区画になってしまったのはただただ残念です。そりゃあ、こっちの方がメンテのコストは低いですよねぇ、座り心地は確実に悪くなりましたけど。

 

向かい側の1人掛け側。せめてもの救いは、ミニテーブルがそのまま残されたことですね。

 

中間ドアの固定クロスシート背面には、体質改善工事前から存在した避難はしごが引き続き設置されています。

 

車端部のボックスシートもこの通り。こちらもミニテーブルは残されています。他の番台や225系も、本来は設置すべきだとは思うのですが…。

 

優先座席です。ヘッドレストカバーを変更して対応しています。壁際の座席の横幅が若干狭くなっているのは2000番台と変わりません。

 

 

フリースペースです。このスペース、体質改善工事後は両先頭車に設置されています。立ち席スペースとしては良いですが、トイレ向かい側に設置されたものに関しては車椅子スペースとしては通路を防ぎかねないので使いにくそうな気もします。