京都にもわずかに残る路面電車、嵐電の愛称で親しまれているのが京福電鉄です。
主力となるのがこちらのモボ611・621・631形です。
それぞれ形式名が変わるものの、台車等の床下機器を流用した種車等で区別しているだけで箱は変わりません。こうした機器流用は特に路面電車規格の会社でよく見られ、台車メーカーも基本的に永久保証のため古い台車を末永く保証しなければならないのだとか(笑)
モボ631形の2両は八ツ橋屋さんのラッピング車両となっています。
一部で言われていたそうですが、オリジナルの額縁スタイルに合わせてラッピングを行った関係で角度によっては夕子さんがすごいことに…(^^;;
そうでなくても、側面の夕子さんも中々のインパクトでして、目は完全に貫徹後です。夜間の運用はお引き取り願いたいもの(^^;;;
車内です。製造はかつて阪神電車の製造を行っていた武庫川車両、5001形のようなアイスグリーンの化粧板が目立ちます。
ドアです。この時期の路面電車としては珍しくステップレスになっているのが特徴です。ドア自体は片開き式で、幅もそれなりに取られています。
運転台です。そうそう、路面電車にしては珍しくドアの位置は左右対称になっているため、右側に座席が伸びていることが多い路面電車ですが運賃箱周りが広々としています。その運賃箱は運転台への出入口を仕切る役割も兼ねています。
天井です。照明はカバー無しの蛍光灯、冷房はスポットタイプの吹き出し口で所々に少し張り出したラインデリアが設置されています。肩部にも吹き出し口のようなものがありますが、何やら阪神8000系みたいですね(笑)
窓です。二段式で、上段のみ開閉可能です。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプのものを備えています。
座席です。かつて青いモケットだったのですが、外観同様紫色のモケットに貼り替えされています。袖仕切りは簡易なパイプ式です。
優先座席は柄入りで区別されています。座り心地は背ズリが切り立った路面電車によくあるタイプで、端から乗り通すとさすがにしんどいところですが、あまりそんな人もいませんね。
フリースペースです。握り棒のみ、シンプルですねぇ‥。
夜の嵐山、キモノフォレストと呼ばれるライトアップが美しいですね。