JR西日本227系1000番台 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

長年営団地下鉄千代田線直通常磐緩行線系統の103系を種車とした105系 4扉車が走っていた和歌山線・桜井線系統にも、遂にJR化の波がやって参りました。

 

導入されたのは國鐵廣嶋のJR化を一気に達成した227系、あちらと仕様が異なるため1000番台で区分しています。

 

広島地区の赤に対して目にも優しい緑色、あちらはモノは言い様の如くRed Wingの愛称とロゴが与えられていましたが、こちらは本社が近いためか(笑)特に愛称もありません。転落防止幌に色こそ入ってますが…。

 

側面もレーザー溶接隠しの帯は緑色です。

 

行き先表示はフルカラーLED化されており、色々な表示が可能ですね。

 

偶然みかけた、新製配置に伴う6両編成。今後廃車されるまで見られないかもしれません。

 

台車はもちろん新型らしく空気バネ式、最高速度が低いためかヨーダンパは準備工事に留められています。国電のコイルバネ台車であれだけ跳ねまくっていた105系が走っていた路線とは思えないほど揺れが軽減されており、ローカル軌条にも関わらず滑るように走っていきます。

 

車内です。まぁ先代を考えればそうなりますよねなオールロングシートです。「323じゃダメなのかよ」とも言いたいですが、ハコ以外の走行性能からして227が正解なんでしょうね。

 

ドアです。LED表示機付きの両開き式で、黄色が目立つのは最近のJR西日本らしいものですね。

 

ドアは通年半自動式、外側に開ける、内側に開閉両方のボタンが備わります。

 

内側は広告枠と一体化しており、デザイン的に浮いていない反面目立ちません(^^;; これまでボタンを押すことに慣れていない地元民のためか、広告枠にはボタンの操作方法が記載されています。

 

ドア上には開閉ランプがあります。JR西日本の点灯パターンは個人的にはあまりポジティブでは無く、(予告も含めた)開閉チャイムと同時に点滅する方がいいのに…と思っています。

 

車端部です。JR西日本の地方線区用近郊型電車に妻窓があるのは、ワンマン運転時に少しでも見通しをよくするためなんでしょうかね?トイレも大型化して後ろの車両の視界が良く無いですし…。

 

ということで反対側のトイレを有する車端部。ズイッと張り出しております。

 

川崎重工のプレートです。四隅が丸い正方形になりましたね。

 

最前面です。ワンマン運転対応で、運賃箱と運賃表示機が設置されています。左側には非常用のはしごが有りますね。

 

天井です。0番台と異なるのは中央の吊革の位置が下げられたことと、枕木方向にも支持棒が渡され数が増えたことですね。ロングシート車故、捕まるところが少ないためでしょう。

 

窓です。323系と同様の窓割で、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプで引き続き備えられています。

 

中央に大窓が出来たため、4扉の105系よりも眺望が良くなりました(空いていればですが…)。

 

座席です。3扉化で着席定員が増えており、ドア間は3+4+3で区切られた10人掛けとなりました。袖仕切りは大型の板、323系のような"ゆとり"は残念ながら装備されていません。座席側にモケットを貼っているのは優しさではありますが…。手前側にICカードリーダーがありますが、この時は使用開始前でタッチ面は白いままでした。

 

こちらは非常はしごが備えられた区画。将来的には紀勢本線にも充当される予定、ということですね。

 

そして消火器が備えられた区画。これまで車端部や座席下に備えるケースが多かったのですが、ここへ持って来ましたか。

 

そしてこちらは優先座席とセットになった区画です。

 

反対側は整理券発行機も備わりますが、現状使われていないようです。かつて105系の時代は片側のドア間全てを優先座席として指定していましたが、この系列では片側3人ずつ計6人分の指定となっています。

 

車端部の4人掛けです。323系同様、座面奥を柔らかめにして深く腰かけてもらおうという気持ちが出ていますが、窓を大きくしたあおりで背ズリが短いのがよく有りません。どうせロングシートなんですから、そこまで窓の下辺を引き下げる必要は無いと思っています。

 

トイレです。バリアフリー対応の洋式トイレで、機能性が大幅に向上しています。

 

向かい側はフリースペース、握り棒と非常通話装置、そして壁面にヒーターも備えられているようです。

 

粉河駅にて。古い跨線橋と新型電車のコラボ…というかギャップがすごいですね。

 

新しい緑の風が、和歌山を目指します。