和歌山電鐵2270系2273F「うめ星電車」仕様車 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

 

開業から100年が経った貴志川線、和歌山電鐵になってからも早10年は経過し、記念に2270系1本をリニューアルした編成が登場しました。

 

うめ星電車、なんで星なのかと言えば、JR九州のクルーズトレイン、「ななつ星in九州」をパロったものだからだとか。そういうこともあり、文字が多いこのデザインで引き続きあの方の仕業と分かるわけですが(笑)

 

で、和歌山と言えば梅干し、それも含めてうめぼし電車なわけですね。

 

梅やら星やら、色んなロゴで溢れております。

 

で一部窓にはニタマ駅長も。色々な電車が出ても、この鉄道のキーはやはり猫たちになりますもんね。

 

前面からドーンと。連結器がガッツリよそ見してますが(笑)

 

車内です。最近のミトーカデザインの観光列車クオリティを通勤電車に持ち込むとこうなるんでしょうね。こちらは貴志方の2703号車です。

 

ドアです。こちらは車端部側、ズームカー時代の両開き式の方で、化粧板が交換されています。で、南海時代がどうだったか記憶が曖昧ですが、整理券発行機が心無し開口面積に被るようになったような気がします。

 

窓には梅の花があしらわれています。巻き込み注意のステッカーがネコの手になっているのが和歌山電鐵らしいですね。

 

運転台側のドアです。ワンマン運転対応のため設置位置が運転台側へ寄せられ、片開き式となっています。これは何もうめ星電車になったからでは無く、南海時代に2270系化に伴い実施されたものです。

 

こちらは漢字の「梅」をイメージしたロゴですね。

 

ドア上には運賃表と路線図があります。たま駅長とニタマ駅長のイラスト付きですね。

 

車端部です。仕切り扉は有りませんが、ワンマン運転のため乗り移りも多いですし、車内の見通しをよくするためにもむしろ必要有りませんね。

 

貫通路にはやはり暖簾。そう言えば、一時は本当にタラリと下がるものでしたが、通り抜けを考慮し上部が括られるようになりましたね。機能性も考えられるようになったんですねー。

 

天井です。照明はスポットタイプのLED灯になり、荷棚は木で出来たプレートを追加しています。ええ、丹後や富士山や南九州らへんで見覚えのあるそれです。化粧板も交換されており、冷房装置や吊革の支持棒にだけ面影が見られます。

 

窓です。それぞれに木の枠を取り付け、梅をデザインした暖簾を下げています。日除け…簾調のものが有りますが、ここからでは暖簾が隠しており見えません。

 

座席です。台座は木で覆われ、その上はミトーカデザインで実績がある各パーツが載せられています。こちら側は優先座席がソファ調、それ以外は背ズリが木で出来たハード仕様です。相変わらず移動空間であることガン無視、工業デザインと混同するのは宜しくないと思います。

 

反対側は色々な形状のものがあります。クッションが付いたものもありますが、思った程クッション性はありません。

 

車端部の座席は車椅子スペースとセットになっています。車椅子スペースの形状自体は他の編成と同じで、奥のソファ調座席の手前に固定式のテーブルが付いたことが変更点ですね。

 

向かい側はたま電車の書庫とは異なりショーケースとなっていますが、その手前が簡単な腰掛けになっている構造は同一です。

 

こちらは和歌山方、2273号車の車内です。ちょこちょことデザインが異なっていますね。

 

車端部です。こちらは両側ともに座席となっています。

 

貫通路には色違いの暖簾が有ります。

 

最前面です。構成自体は南海時代と変わらず、化粧板の変更等に留めています。運賃表示機はLCD化されていますね。

 

他の改造車同様、固定テーブルも付きました。たま電車にあったドリンクポケット(?)は再び姿を消しています。

 

左上には経歴と言わんばかりに各種ステッカーが貼られています。

 

窓です。こちら側は木工細工が追加されています。これもここ最近のミトーカデザインで頻繁に採用されているものですね。

 

このように梅の花もところどころに見られます。この辺りのさりげない工夫は探す側としては面白くはあります…が、通勤通学て使われる側面を考えると、居眠りヘドバン等による破損の心配がなきにしもあらず…。

 

戸袋窓部分は鏡になりました。これだけの大型、手入れが大変そうです…。こちらも居眠りでうっかり頭をぶつけると…え、木工細工より怖くないっすか?(滝汗)

 

…おっと意図せず合わせ鏡。

 

座席です。背ズリだけを見れば2色のモケットを使っただけの違いで同一フレームとなっていますが、座面に関して言えばなぜそんなカーブさせたのか…。これを見ても、良く言うところの人間工学的部分はほとんど無視したようなものと言えます。袖仕切りもありませんが、最前面部分ではクロスシート方向に前面展望を楽しめるという利点も無くはないので、使い方に幅を持たせたということにしておきましょう。なんであれ、モノは言い様です。

 

…だが向かい側の座席、お前は許さん。救いの無い木の背ズリ、いくらちょこちょこデザインを変えても硬いことに変わり無いですから…。反対側として異なる点と言えば、中央にベビーサークルがある点ですね。

 

車端部はこれまた固定テーブル付きのロングシート。まぁちょっとしたコーヒー等の飲み物を置くにはいいですね。

 

最後に戸袋の広告スペース。ミトーカデザインらしく、それぞれ入っているイラストが異なっているので、空いてる時に見て回るにはおもしろいですね。