大井川鐡道35系戦後形 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

C10形蒸気機関車、明治期に製造された機関車の置き換えを目的にした近郊区間運転用の機関車で、そもそもの製造数が少ないこともあり現存するのはこの8号機のみとなっています。動体保存されているのが嬉しい限り。

 

長編成では牽引力が足らないため補機としてELが付きます。西武から移籍したE30形ですね。

 

…さて、機関車も通り過ぎたことですし本題がこちら。腰に手を当てた男前の係員さん…じゃなくて、戦前から戦後にかけて大量に製造されたオハ35形客車です。

 

今回紹介するのは戦後に製造されたオハフ33-469で、左側の戦前製オハ35形と比べて屋根の車端絞りが無い半切妻車となっております。

 

ドアは戦前製車両と同様手動の開き戸です。窓は一枚となり、下部にはプレス処理がされています。

 

洗面台は車内販売準備スペースになっています。トイレは別車両のを使うように案内されております。

 

車内です。戦前形と比べると、化粧板が白く塗装されたため明るい印象になりましたね。それでも床は引き続き木を利用しており、底が固い靴で歩くといい音をたててくれます(笑)

 

デッキとの仕切りです。他の車両もそうですが、車内販売のカートが通過することから仕切り扉は開きっぱなしとなっています。

 

天井です。もちろん非冷房、涼は窓からの風か扇風機で得ることになります。かつては中央に白熱灯があったのか台座跡が扇風機と交互に付いており、その両側には蛍光灯が設置されています。車軸発電のため始発駅では消灯していますが、発車少し前に点灯します。

 

窓です。窓の枠そのものはまだ木を利用していますが、車体側の縁はアルミを利用しています。

 

柱には扇風機のスイッチがあります。荷棚に関しては支えが戦前製車両よりも簡素なものになりましたね。

 

座席です。全席ボックスシートで、戦前製車両と比べるとマイナーチェンジが図られています。

 

各部の塗装は軽快なイメージ作りに役立ってはいますが、シートピッチは変わらないのでかなり狭いのは戦前製車両と変わりません。また現存する国鉄型車両のボックスシートと比べても、背ズリ下部までストンと落ちているのはかなりキツいと思います。

 

デッキとの仕切り際の座席はやはり横幅がやや狭くなっています。

 

戦前製車両と異なる点と言えば、窓側にテーブルが追加されたことですね。もしかすると、後年の増設かもしれませんが…。

 

後期車でのポイントと言うとここですかね、座席フレームの座面下と背ズリの三叉部に意匠が施されております。中々気付く人も少ないとは思うのですが、見つけたら是非見てやってください。

 

床面には蒸気暖房の弁があります。冬になると作動させるのですが、この日は夏真っ盛り、もちろん非作動でございました。

 

それにしても…統一感もへったくれもない編成ですね(^^;;  これはこれで喜ぶ陣営も多そうですが(笑)