長きに渡り増備された3700形、後期車では各部のマイナーチェンジを行った上で投入されており、番号も3800番台で区分されています。前面形状を見ても、ライトの配置が変わっているのが一目で分かります。
車内です。カラーコードは(結果的に)変わりませんが、中を見てもちょちょいと変わっていますね。なおこのグループでも多少の差異があり、こちらは8次車として増備された編成となります。
ドアです。前期車よりも窓の凹凸を抑え、巻き込みの防止を図っているそうです(最初気付きませんでしたが…)。また今や日本の通勤電車では広く採用されている戸閉め弱め機能を京成で初採用した編成なんだとか。
かつてはLED表示機が設置されていたかと思いますが、LCDディスプレイに置き換わっています。千鳥配置なのは相変わらずですね。情報伝達量は大幅に向上しましたが、あまり文字を詰め込み過ぎると、かえって分かりにくいのですが…。
車端部です。転落防止幌設置が理由とのことですが、妻窓が無くなったため非常に閉鎖的になった気がします。その代わりか、仕切り扉は窓がグイッと下げられたものになりました。相変わらず片側にしか設置していませんが…。
優先座席を有する車端部です。ここの区画はなぜだか機器のデッドスペースがあり、消火器の収納場所も変わっています。
最前面です。引き続き座席が設置され、仕切り窓もあります。こちらもやや高めなのが少々残念か。
天井です。照明は首都圏の大手私鉄らしく直管式のLED灯となっています。冷房の吹き出し口はラインフロー式、ラインデリアも一部に設置されています。
窓です。平日朝ともなると、上野方面のみならず成田方面もかなりの混雑となっていたのには非常に驚きました。おかげで窓が曇っていますが(^^;; 窓自体は一枚窓、日除けも爪を引っ掛けるロールカーテンタイプのものが備わります。
座席です。3800番台の中にも個別に分離したシートやバケットシートを装備した編成もいますが、こちらはいずれにも該当しない昔ながらのスタイルとなっています。ドア間は5+3で区切られた8人掛けとなっています。
車端部の座席です。共通して変わったのが袖仕切り、JR東日本209系以来広がった大型の板となったスタイルを取り入れていますが、何を考えたのか高さがやや低いものとなっています。この袖仕切りは以降新3000形も継続して採用されていますが、車内の解放感こそありますが実用性に関して言えば従来のような肘掛けとしての機能は望めず、立ち客との分離もイマイチという代物です。あんまり良くありません。
優先座席です。青色のモケットで区別しており、間にはポールが入っています。壁側には機器スペースがあり、肘が逃がせるようにしています。これ、定員着席にも役立つので必要なツールだと思うのですが、中々広まらずにほとんどの会社で消えてしまったんですよねぇ…。
最前面の2人掛けです。 前面展望はこちらから、とは言え袖仕切りのせいで中々閉鎖的です。