天竜浜名湖鉄道では主力車両のほとんどが左のTH2100形になりましたが、一部従来車両による運用も残っております。
TH3000形、これまで活躍してきた車両が小型のレールバスで多客輸送に対応出来ないことから誕生した天浜線初の大型車両です。2両が製造されましたが片割れは既に廃車となり、トップナンバーのTH3501号が引き続き孤軍奮闘しております。
車内です。非常に賑やかな内装ですがこれは登場時からではなく、ヘッドレストカバーや日除けが交換されております。前面に取り付けられた「スローライフトレイン」のヘッドマークの通り、半ば観光列車として運用されている節があります。
ドアです。片開き式で化粧板が省略された1枚引き戸です。低床ホームに対応するためステップが設置されています。
運転台です。半室構造で、車掌台側は客室として開放されています。これ自体は地方ローカル線ではどこでも見ることができ、取り立てて取り上げることもありません。
天井です。基本的に照明は1列、一部通風口などが重なる部分のみ2列配置となっており、青白いカバーがかけられています。吊革はロングシート上のみ配置しており、クロスシート上はスッキリしています。
窓です。今となっては天浜線で唯一窓が開く車両となりました。二段式で、下段が開閉可能です。
日除けはフィンランドのアパレル会社、マリメッコの大胆なデザインを取り入れたものになり、各窓でデザインが異なっています。どこに座るか悩んでしまいますね(^^;;
座席です。ヘッドレストリネンにもマリメッコの生地が使われていますね。
座席自体はこの手の気動車でよく見かけるフレームを利用しています。クッションのコシ弱め、端から乗り通すと相応の疲労を伴います(JR使えや、自分)。
マリメッコのヘッドレストリネンです。いやはや、スカート等では映えそうですね。本来の想定されたデザインはそのはずですが(笑)
窓側にはテーブルも付いており、サンプルの通りペットボトルであれば4本は置くことが出来ます。
ロングシートです。こちらは3+3の6人掛けで、袖仕切りはこの手のディーゼルカーにしてはしっかりとしたもので、肘掛けを兼ねた板とパイプで構成されています。
こちらは4人掛けロングシートです。バケット強めですが、クッション性は程よく「ロングシート」と言うほど悪いものではありません。
広告枠にはこの車両の紹介が入れられています。
車椅子スペースです。握り棒2本、シンプルにそれだけです。