JR九州305系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

福岡市営地下鉄から「103系を何とかしろ」とクレームが入ったことで登場した感のある、JR九州化後2例目となる直流電車が305系です。見た目としては「白缶」こと817系2000・3000番台の地下鉄直通用車両と言った感じですね。

 

ワイパーカバーが立体的になっているのは九州ではお馴染みのデザインです。センターには★マークが入っていますが、少なからず「ななつ星」が関係しているようですのでまた後程。一昔前なら確実にツバメマークだったでしょうね。

 

そして相変わらずな通勤電車を全面に押し出した文字デザイン。なぜこうまで強調したがるのか…。

 

至るところに文字があるのも相変わらず。前面の瓶に栓をしたような形状は817系から好んで使われていますね。

 

行き先はフルカラーLED式です。快速表示はこの通り。

 

車内です。「白缶」こと817系2000番台・3000番台をベースに各部をブラッシュアップした印象です。後は地下鉄直通対応ということで、横幅が狭いのが見た目の特徴でしょうか。

 

ドアです。JR九州では初となるLCDディスプレイを備えた車両となっています。ワンマンカーを除くと、JR東日本、JR西日本に続いて3社目になりますね…と書いてて思いました、JRグループって未だ3社がLCD採用してないんですね(^^;;  一方は保守的、残りはその余裕が無いのでは、と邪推しますが…。

 

窓の下にはこれまで主力を張っていた「床に座らないでください」の棒人形からJR九州のマスコットキャラクター的存在になった「クロちゃん」に置き換わっています。今後はこれが主役か…と思いきや、2019年に入った821系ではこれすら消えていますね(^^;;

 

またドアは半自動化されており、主に筑肥線区間で半自動化扱いとなっています。何気にJR九州初の半自動対応車両ですね(笑)  そうそう、ドアの開閉チャイムはここへ来てまさかの関東圏で聞き覚えのある二打点のチャイムとなっています。九州の「ぷぅん…(←敢えて書くならこんな感じ)」よりは認識しやすいですが、割と保守的な会社であるJR九州がよくこのチャイムを採用したなと…。

 

車端部です。両側は壁、仕切り扉は再び全車取り付けに戻り、全面ガラス張りのものを採用しました。

 

フリースペースを有する車端部です。消火器は壁面埋め込みとして車内側はスッキリしています。

 

窓です。一枚ガラスは817系からのこだわりですね。着色ガラスを採用したため日除けは無く、九州で実施している昼間消灯が出来ないという自縄自縛…。実際問題、消灯による省エネよりも日除けのメンテの方がお金がかかるんでしょうね。

 

座席です。白缶に引き続きこのフレーム…。以前「何から何まで全部ダメだ」と言ったのは間違いでは無かったようで、ちょちょいと変更がなされている模様。

 

もちろんモケット違いもしっかりと。袖仕切りは白缶とは異なり大型の強化ガラスとなっております。混雑時は立ち席の方をキッチリ仕切れる一方、肘周りの余裕は無いわもたれたら脂やら整髪剤やらが目立つわでデメリットの方が多いですよねぇ。無理にガラス使うこたぁねぇのに。

 

で、その他のモケットもまとめてどーんと。全部で11種類あるとのことです。この辺りはデザイナーの仕事「らしい」んですけどねぇ、「モケット」だけやらせとけばいいのに(笑)

 

優先座席は背ズリのモケットを白いレザーにして区別しています。今後どこまで白さをキープ出来るかと考え出すと夜も眠れません。

 

車端部は3人掛けです。座り心地…座面は白缶よりも座布団くらいのクッション性は追加されましたが、おおよそ地下鉄線から通しで乗るもんではありません。もっとダメっつーか進歩してないのが背ズリで、一番体重がかかるであろう腰部分が木のまんま。硬いし滑るし、移動空間だってことホントに知っててやってんのかふざけんなと言いたいこと多数。どれくらい酷いって、地下鉄車は言うに及ばず、103系のロングシートが恋しくなる勢い。303系…嗚呼そんなのもいるね。

 

フリースペースです。黄色の枠と滑り止めでスペースを明確にしています。窓側にはミニカウンターテーブルが取り付けられおり、立ちながら筑肥線の美しいシーサイドビューを楽しむことが出来ます。着色ガラスですが(殴)

 

床面はこの系列で初採用となったQRコード柄です。いずれもダミーで、スマホで読み取っても何も出て来ません。車両端は灰色が強くなっており、QRコード柄が丸くなっています。

 

さて、西唐津方先頭車は床面がフローリングとなっています。何やらななつ星でも使われたものだそうで、「プチ観光気分を味わってほしい」からなのだとか。そうか、だから1つ星なんですか(笑)

 

この車両の車端部にはトイレがあります。入口側が線路でドアが開かない状況で苦し紛れに考えた撮り方がこれでした(^^;;  305系では103系と同じ位置の設置に戻っており、303系だけなぜ逆になったのか不思議でなりません。

 

向かい側のフリースペースです。ここのフリースペースだけ、なぜか介助者用補助椅子がありますね…。コンセントがありますがこれは恐らく清掃用、特に使用制限は無いようですが恐らく電圧安定の保障はありませんので、無理に使わない方が賢明です。