JR九州821系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

「顔びっかぁ光り過ぎちゃう?」なJR九州の斬新過ぎる"新顔"が2019年に登場しました。いや、プレスリリースされた時に「これ、よもや周りも光るわけではあるまいな…」と冗談じみて思っていましたが、まさか本当に光るとは…。これは夜も視認性抜群ですな…。

 

821系、福岡近郊に残る415系鋼製車を置き換えるべく登場した新系列となります。そう言えば、815系以来久しぶりにドアが赤い電車が戻ってきましたね。そもそもの雰囲気が815系に近いような気もします。

 

こんな日に限って快晴バリ順で恐縮ですが、周りのライトはテールサインとしてもしっかり光っています。近年流行りの「映え」を狙ったかのようですが、これもやはり某デザイナーが仕込んだんでしょうなぁ…。

 

瓶に栓をしたようなデザインは817系から続くお馴染みのものです。

 

行き先表示はフルカラーLED式、側面は種別も表示されますが、相変わらず前面は行き先しか表示されないんですよねぇ…。

 

快速は青色表示です。博多始発のためか上部の備考表記がありませんね…。

 

車内です。817系「白缶」で始まったデザインを、BEC819系や305系というフィルターを通して熟成させたものと言えますでしょうか。何はともあれ、内装もちょっとした「映え」を真剣に狙ってきた感があります。こちらは小倉・門司港方の車両となります。

 

ドアです。両側にもライトが取り付けられていますね…。開いている状態で点灯するようです。

 

ドア横にはお馴染み「CT」の文字。いや、コミュータートレインをポジティブに取る人って実際問題そんなにいないと思うんですよね…。

 

ドア上にはLCDディスプレイが設置されています。それにしても、今回乗車時は811系と併結した7両編成だったのですが、811系は完全に無視されていますね…。

 

車端部です。仕切り扉は一応全面ガラス張りですが、模様が多数入れられておりちょっとしたスモークガラスのようになっています。両側はやや張り出してデッドスペースとなっているのが最近の電車としては珍しいかもしれません。北海道や東北のように耐寒耐雪構造なわけでもないですし…。

 

天井です。ドア上のサークル天井は引き続きの採用となっています。吊革の形状が丸型なのは斬新な中にもオールドファッションを好む某氏のこだわりなんでしょうね。照明はこれまでのカバー付きや直管式とは異なり、スポットタイプとなっています。

 

座席です。ドア間は10人掛けで、3+4+3で区切られています。817系から何かに取りつかれたように使い続けているこのフレームです。一応白缶からは改良はなされており、白缶では座面・背ズリ共にモケットを貼っただけの状態で相当苦情が来たようでBEC819系や305系では座面にクッション性を持たせたものにしたものでしたが、当然背ズリに難があったままだったので今度は背ズリにもクッションを貼り付けています。

 

ドア横2席に関してはヘッドレストピローが設置されており、ロングシートながらクロスシート並みの居住性を目指したのだとは思います。で、じゃあ窓部分にも付けろやって話になりますと、採光性やら展望性やらに問題が出るのでここにしか付けられなかったんだろうなぁと。

 

車端部は3人掛けです。白缶での酷評から「だったらクッション付けりゃいいんだろ?」というやっつけ感が否めないのですが、それでも悪いんだって(笑) というよりも、本来理想とされた着座姿勢のフレームをいじらないまま背ズリに厚めのクッションを付けたことでその理想が大崩壊しちゃってます。また座席に座った時に一番体重がかかるのは腰の部分であり、そこが相変わらずノークッション...てかクッション下端の角が腰に直撃するんですからイマイチなんですこれが。わざわざ無理にハイバックにする必要も有りませんし、何なら415系のロングシートの方がよっぽど安心できます。要するに、もういい加減このフレームやめちまえよ、と。そうでないにしても、誰かは知りませんが自分で作った817系転換クロスシートを参考にすればいいかと。

 

続いては反対側の先頭車、大牟田方を見ていきましょうか。座席モケットが変わるだけで大きく印象も異なりますね。

 

車端部です。トイレを備えており、昨今の大型化でここから見ると仕切り扉が少しだけ隠れています。

 

窓です。一枚窓で横幅は気持ちいいのですが、「どうせ背ズリが高いし」という理由と思われますが、縦幅はかなり狭くなっています。

 

座席を見てみるとモケットが青系になっていますよ、と。モケットの柄が各座席で異なっているのはまぁミトーカデザインらしいですね。左側には消火器がケースに収納されています。その上には、ミニテーブルが・・。立ち席カフェとしてやってきたいのでしょうか(笑)

 

優先座席はBEC819系や305系ではレザー張りだったものが赤いレザータグを縫い付けた非常にシンプルなものになりました。パッと見たときにステッカーでしか視認がしにくいような気がするんですよねぇ・・。そそ、白缶シリーズとは異なり、ヒーターにも木のカバーを取り付けて見た目に配慮していますね。

 

1両に一か所、ごみ箱が設置されています。通常の近郊型車両にもごみ箱を設置しているのはJR九州ならではと言えます。放送でも案内することによって、ゴミの放置を減らすことが出来ますよねぇ。ゴミを放置するする人の心理としては、故意でない限りは車内に捨てるところが無いからだと思っています。この辺りは優しさと配慮ですねぇ。

 

トイレです。バリアフリー対応ではありますが、奥が狭まる構造となっており使い勝手はどうなんでしょうね?

 

向かい側はフリースペースとなっており、黄色にしてスペースの範囲を明確にしています。

 

角部分には介助者用の補助いすと非常通話装置が設置されています。これ、他系列と併結した時、どこと繋がるんでしょうね・・。

 

中間車はこれまたモケット色が変わっています。

 

両側先頭車の青・緑に加えて茶色を追加しています。袖仕切りのアクリル板の中央が切り取られているのは、立ち上がる時に握れるようにするためなのでしょう。まぁその工夫は非常にいいんですけど、肘周りの余裕のなさには目を背け続けているんですよねぇ・・。

 

床面のQRコード風模様も引き続きの採用となっています。

 

最後に・・やっぱりインパクトが凄い(^^;;