静岡鉄道A3000形 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

長らく1000系が頑張ってきた静岡鉄道、ステンレス車体とは言えさすがにガタが来たのか、新型車両が走り始めています。

 

A3000形、Aには色々と意味があるようですが、3000形の進化版という意味ではありません。

 

編成により車体塗装が変わっているのが特徴ですね。この日、第1、第2編成はお休みでした。そう言えば、17年度のローレル賞も受賞していましたね。

 

新静岡駅の待合室には特設ブースもあります。

 

最終的には7色7編成と、残りは1000形から続く広告ラッピング車となるため無塗装で登場する予定です。

 

その塗装をして静岡レインボートレインと称しています。

 

車内です。外装は編成ごとにカラフルになっていますが、内装はこのカラーパターンのみとなります。製造は総合車両製作所、民鉄では初めてサスティナ工法を採用した車両なんだとか。

 

ドアです。ステンレス仕上げの両開き式で、ドア上には阪急1000系から採用されている32インチハーフサイズのLCDディスプレイが千鳥配置で設置されています。

 

車端部です。今時仕切り扉が無い車両も珍しいですが、2両ワンマン運転なのでこの方が都合良いですよね。

 

最前面です。仕切り扉は右側に寄せられており、窓には握り棒が渡されています。立ちながらであれば前面展望も出来そうです。

 

天井です。握り棒と荷棚の支持棒が一体的になっているのがサスティナっぽいですが、1000形から引き続き荷棚は一部のみの設置となっており、荷棚が無い部分はそのまま肩部へ伸びています。照明は反射式で、直接光が注がないようになっています。そうそう、吊革が独特な形状でして、様々な場所を握れるようになっています。身長に合わせて握れるようにしたのでしょうね。

 

窓です。大型の着色ガラスを2枚配置しており、加えて日除けもしっかり備わっています。どっかと違ってしっかりお金かけています。

 

座席です。形状自体は総合車両製作所らしくJR東日本等に見られる標準車体のそれっぽい見た目ですが、それぞれ個別に分かれたタイプではないオリジナルスタイルです。袖仕切りは板状、わずかな窪みは居住性にほとんど寄与しません。

 

フリースペースとセットになった座席です。ここだけは肘掛けを兼ねた袖仕切りで、地味に人気席のようでした。フリースペースには握り棒が2本入り、下段の棒にはラバーが巻かれもたれても痛くならないようになっています。

 

車端部の3人掛けです。座り心地としては比較的薄めなクッションにしては悪くは無く、座面は程よいものと思われます。背ズリは標準車体のそれよりは比較的柔らかさがあるものの、やはり形状の悪さには勝てない感がありまして、背中を支える面が少なく決して良いとは言えません。

 

そうそう、A3000形は全席優先座席となっております。発想は悪くないんですけどねぇ、全席優先座席を廃止した経験のある会社の路線を使っている身としては、生暖かくこの先を見つめていきたいと思います。