かつて客車列車で運転されていた和風ジョイフルトレイン。機関車付け替えや最高速度の低さがネックとなっていたため、電車への置き換えが進みました。
そんな客車→電車への流れで登場したのが「華」です。「宴」に続き登場した485系改造の車両で、全車グリーン車となっています。この車両、485系の和風ジョイフルトレインの中では初めて碓氷峠越えの装備を持たずに登場した車両となっています。登場当初はまだ碓氷峠区間が廃止となっていませんでしたが、まもなく廃止となる直前だったことからだそうな。
それでは参りましょうか。デッキ、ドアです。楕円形の窓がジョイフルトレインらしいですね。床下機器は485系なので、床面も高いのかステップが少しだけ残っています。
デッキ横には冷蔵庫とポットが備わります。臨時列車だけではなく、団体臨時列車でも使用される機会は少ないようです。
冷蔵庫別バージョン…。
トイレです。洋式トイレと男性小用トイレが並びます。中川家の漫才で「シュー ヘェー コォッッ」という"新幹線のトイレ"ギャグがありますが、ここのトイレはボタンを押した瞬間「コォッッ」だったのでそれはもうビックリ(苦笑)
その奥の洗面台です。壁を利用した三面鏡、蛇口は自動式で温度調整も可能です。
ミーティングスペースです。幹事さんの打ち合わせスペースとしての利用を想定していますが、臨時列車では真っ先に飲んべえに占拠されるちょっとかわいそうな区画ですね。宴とは異なり、ソファのカラーが鮮やかになっていますね。
その他の車両にはフリースペースがあります。
3~4人が座れるロングシートタイプのソファがあります。
さてようやく車内です。いつもとは違うアングルでどうぞ。和風ジョイフルトレインらしく畳敷きで、座椅子とテーブルがセットされています。
手前は玄関の役割を果たしており、スリッパが備わっています。
そして団体臨時輸送を想定したカラオケ装置です。臨時列車では使うことが出来ませんが、団体臨時列車では車掌さんに許可を取って使うこととなりそうです。
天井です。和風ジョイフルトレイン共通の光天井に、通路側には握り棒が渡されています。
この列車は減光装置も付いており、実際に団体臨時列車で夜行便として使われることもあります。これでも寝るにはそれなりに明るいですが…。
座席です。堀ごたつ式で、こちらは6人掛けとなります。電車の中に堀ごたつがあるというのも中々無いので、グリーン席となっているのはその非日常感へのエクストラチャージとなるのでしょうね。
続いてこちらは8人掛け。左側は通路も兼ねているためやや右に寄せた配置となっています。通路側はちょっと落ち着きませんね。
堀ごたつ中の様子。足部分にも畳が敷かれています。
通路側には荷物置き場があり、蓋の上はちょっとした腰掛けとして使うことも出来ます。
続いて展望スペースです。ミーティングスペース等と同じようなフリースペースとなっています。なお、これらフリースペースはいずれも飲食厳禁となっています。前面展望しながら一杯…というのはご遠慮下さい。
前面窓はこの大きさ。ただし、トンネル多発区間や夜間は遮光幕が降ろされますのでご理解の程。
天井です。こちらはダウンライト4つとなっています。
フリースペースと同様、ロングシートタイプのソファがあります。
最後に運転台です。姿形は変わり果てど、国鉄型らしいランプと計器が並ぶ姿は自分が485系特急型電車であることをひそかに主張しています。
過去に運転された列車の痕跡を見つけました。今ではあまり乗車位置が付けられないですが、かつてはこのように乗車位置が設置されていたのですね。
こちらは、もう列車名ではなく「華」と(^^;;