若桜鉄道WT3300形 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

最近ミトーカデザインの観光列車が登場した若桜鉄道、ここに1両在籍する異端車両がWT3300形です。

 

イベント対応車両で、宝くじ号となっております。特にイベントが無い時はこのように定期運用にも入ります…とは言え、今後イベントがあった時には「昭和」仕様車の充当機会が増えていくんでしょうねぇ…。

 

線内に隼駅がある縁か、スズキの隼のラッピングが施されています。

 

車内です。ボックスシートが基本の若桜鉄道において、転換クロスシートが並ぶ車内は新鮮です。

 

ドアです。無塗装ステンレス地そのままの引き戸で、低床ホームに対応するためステップがあります。半自動機構は無く、乗務員さんからのドア扱いにより開閉します。

 

運転台です。ごくごくよく見かける半室構造です。そうそう、乗車時間が知れているのでトイレはありません。

 

天井です。冷房はラインフロー式、蛍光灯はカバー付きのものが2列配置されたややお金がかかったものとなっています。荷棚上にはイベント対応用のスピーカーがあります。

 

窓です。こちらはWT3000形のオリジナルタイプと大きく変わりません。日除けは横引き式ですが、色がまた地味なこと…。

 

座席です。全席転換クロスシート、智頭急行のHOT3521号とともに山陰では珍しい存在ですね。

 

座席自体はごくごく一般的な転換クロスシートですね。登場当初からモケットが一度変更されています。

 

各席にはミニテーブルが設置されています。気合い入ってますね。なお窓割りは一致しておらず、柱が視界にガッツリ被る修行席もあります。

 

…さて、この車両のミステリーゾーンがこちら、真ん中の席だけ通路側へ微妙に寄っている上にシートピッチがやや広め…。

 

足元を見ると…何やら回転機構があるではありませんか…。

 

そう、この座席、ロングシート方向へ向けることが出来る世にも珍しい回転転換クロスシートなのです。90°のみの回転、クォータースイング転換クロスシートと言ったところでしょうか。なお回転時は背ズリを少し起こしてやる工夫と、肘掛けが壁にぶつかりそうなのを気にしない思い切りが必要です。なおデフォルトはクロスシート状態ですので、使ったら元に戻しましょう。

 

車椅子スペースです。固定用具と握り棒が備わります。ステップを乗り越えるボードは無さそうですが…。