JR東日本HB-E300系「リゾートしらかみ」仕様車橅編成 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

JR東日本でも屈指の人気観光列車、五能線の「リゾートしらかみ」、3本の専用編成が存在しますが、その内の新たな1本が新型ハイブリッド気動車に生まれ変わって走り始めました。

 

車両は「青池編成」に続き順当にHB-E300系、この編成の登場によりキハ40の編成が置き換えられており、その編成は秋田港に寄港するクルーズ船の乗客専用列車を担当するようになっています。

 

「橅」編成、書くのが簡単な割に常用漢字じゃないので読める人が少ないのがアレですが、「ブナ」と読みます。

 

「青池」編成はステンレス地を残したデザインでしたが、「橅」編成では全面ステッカー張りとしています。やはり白神山地のブナの森をイメージしたものでしょう。

 

「RESORT HYBRID」のロゴはやはりありました。凝ったLED表示機も相変わらずJR東日本らしいです。

 

それでは参りましょう、デッキはドアです。青池編成は真っ白な化粧板でしたが、ブナの木や駅名を追加したデザインになっています。低床ホームに対応するためステップがありますので、乗り降りの際にはお気をつけ下さい。

 

トイレです。化粧板を貼り替えるだけでこんなにイメージが変わるのかと…。

 

そして荷物置き場と洗面台です。

 

その洗面台は自動式の蛇口となっています。

 

いよいよ車内です。青池編成では「長野や青森にいる編成と何が違うんだ」状態でしたが、やはり他のリゾート気動車との格の差を見せたかったのか大幅なデザイン変更を仕掛けてきました。…それにしても…このデザイン、イメージ的には「くまげら」じゃね?(笑)

 

デッキとの仕切りです。シックな模様入りの焦げ茶色の化粧板となっています。案内表示は変わりませんね。

 

天井です。相変わらずスリットから光がダイレクトに直撃します。これを標準デザインとするのはどうなんでしょう…。

 

モニターでは前面展望映像や観光案内を流しています。

 

窓です。日除けの柄は変わらないようですね。ここもブナの枝みたいにすればよかったのに…。

 

座席です。モケットがガラッと変わっただけで全く別物に見えてしまう不思議。後はヘッドレストのレザークッションにあったロゴが消えていますね。また床面のフローリングや・窓下の化粧板がより木に近いデザインとなったため、より森の中にいるかのような雰囲気になりました。

 

車椅子対応の1人掛けです。

 

全展開の図。まぁ座り心地はそうそう変わりません。肩部分のクッション形状、何とかなりませんか…。

 

荷物置き場です。引き続き天井部分の照明も入っています。

 

リゾート気動車ではお馴染みのフリースペースです。こちらもかなりデザインや配置が変わっていますね。

 

秋田の木工細工をイメージしたシンボルツリーです。天井のパーツにかかる部分はツリーを切り欠いて対応している芸の細かさです。

 

マガジンラックは後付けから専用ラックに変化しています。それだけ需要があるということなのでしょう。

 

で、何より変わったのがフリースペースの椅子でして、以前はパイプシートやソファ調のものが置いてあったのですが、えらくちゃちいものに変わりましたね…。

 

向かい側も簡単な椅子が二つ。真相は寡聞ですが、従来では展望席の長時間占拠等があったためなんでしょうね。

 

「橅」編成で目新しいのは3号車の車内販売スペースですね。元々3号車にあったフリースペースを新造に合わせて有効活用、みたいな。とは言え、座席定員に差が生じるほどに広いスペースを使っているはずなので、運用の融通は効かなくなっているでしょうね。

 

「ORAHOおらほ」カウンターと名付けられており、「おらほ」とは「私の場所」や「私の」などを意味する東北弁で、秋田だけでなく会津弁にもあるんだとか。展望スペースにもあった木工細工はこちらにも立てられています。なおこの時は車内販売の営業は既に終了しておりました。

 

向かい側のカウンター席です。椅子はテーブルの柱に固定されていますが、その範囲内であれば回転して引き出すことが可能です。

 

そして小分けにされたショーケースもあります。

 

お次は「リゾートしらかみ」のオリジナル設備、ボックス席車両です。間隔が空いた窓が特徴ですね。

 

車内です。車内構成は「青池」編成に準じたものですが、各所にマイナーチェンジが施されています。

 

通路側窓下にはデッキ同様駅名が記載された化粧板が貼られています。

 

座席です。「青池」編成と異なっているのはモケットだけではなく、背ズリ上部のカーブが窓側へ向けて小さくなっているという地味過ぎる点(^^;;  あと、固定テーブルの窓側に飾り照明が設置されていますね。

 

天井です。化粧板以外は特に変化が無さそうです。

 

で、一番大きな変化がここ、壁がガラスとなり、端から端まで見通せるようになりました。でもこれ、半個室座席の意味が半減しているような?

 

で、「リゾートしらかみ」お馴染みのフルフラット状態。相変わらず引き出す方法にクセがあり、利用実態として頻度が少なかったのか、編成中2箇所ほどしかこの機構を搭載しないようになりました。そう言えば、可動タイプの肘掛けブロックも無くなっていますね。