JR東日本HB-E300系「リゾートしらかみ」仕様車青池編成 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

「リゾートしらかみ」、五能線を走る臨時快速列車として、青森・秋田の観光に組み入れられることも多い有名な列車に成長した感じがありますね。

 

そんな「リゾートしらかみ」、登場当初はキハ40系列を改造した編成で登場しましたが、2010年にハイブリッド気動車を投入して接客設備の更新を図っています。HB-E300系、青森や長野にも仲間がいるリゾート気動車ですね。

 

「青池編成」と呼ばれており、白神山地にある十二湖のひとつ、青池から取った名前となっています。「リゾートしらかみ」はハイシーズンともなると3本がフル稼働する状態となっており、検査時の予備編成確保の名目があったのでしょうね。なおこの時置き換えられたキハ40の「青池編成」は、2両編成となった上で「クルージングトレイン」という名称に変更されています。青森地区発着の団体列車や臨時列車に使用されており、時折「五能線クルージングトレイン」として五能線を走ることもあります。

 

行き先はLED表示機となっています。それにしても、文字もロゴに合わせた表示としており、この辺りは非常にJR東日本らしいな、と思います。

 

無塗装のステンレス車体で、切り抜きのステッカーを貼り付けています。

 

HB-E300系の記念すべきトップナンバーではありますが、登場は長野地区の「リゾートビューふるさと」の方が数ヶ月前ながら先に登場しています。

 

それでは参りましょう、デッキ・ドアからです。一枚引き戸で、白い化粧板が眩しいですね。五能線の低床ホームに対応するため、ステップ付きとなっています。

 

くずもの入れです。押して投入するタイプの蓋がありますが、更に飲料用の蓋も付いています。穴が空いたタイプは何度か見たことがありますが、蓋になっているのは初めて見た気がします。

 

かと思えば別々の蓋の車両もいるし…。

 

車番は近年流行のステッカー式ではありませんね。東急車輛製造の社名ステッカーが懐かしいです。

 

トイレです。バリアフリー対応タイプ、中にはベビーベッドも備わります。

 

トイレ奥にあるヒーターと消火器です。この位置にヒーターを持ってきた理由はなんなんでしょうか…。

 

向かい側はこんな感じ、手前から荷物置き場・洗面台・男性小用トイレと並びます。

 

車内です。うん、こう見ただけでは長野や青森にいる2両編成とそう違いが見られず、少し拍子抜けをしてしまいました。「リゾートしらかみ」というブランドへの私の期待感が高過ぎたのも反省点ではありますが…。

 

デッキとの仕切りです。白神山地のブナをイメージしたのか木目調の化粧板となっています。停車駅案内等は左側のLED表示機が担います。

 

荷物置き場を有するデッキとの仕切り、更にこちらはバリアフリー対応車両のものです。仕切り扉は特に拡大されているわけではありませんね。

 

その荷物置き場。キャパは大きくなく、デカいスーツケースをひとつ置かれたらもう何も置けません。上部にはスポットライトが設置されていますが、荷物置き場への設置はあまり見られませんね。

 

そして更に横幅が狭いタイプ。そう言えば的に、あまりデカいと持ち上げられませんね(笑)

 

天井です。照明のスリットはただの穴なので通路側は実質照明直撃です。うんーやっぱりアクリルを挟むなりもう少し工夫欲しいですよねぇ。…中央にはモニターが設置されており、前面展望の様子を映したりしています。

 

窓です。大型の窓から雄大な日本海を眺めることが出来ます。

 

座席です。モノはともかく、モケットまで「リゾートビューふるさと」や「リゾートあすなろ」と同様のものとなっています。うん、デジャヴというか、「ここでも見るか」と言った感想…。赤の部分を青池編成らしく青色にするなどの工夫があってもいいと思うのですが…。またセミハイデッキ化されているのも同様です。

 

まぁスペックもそうそう変えられるものでもないので、座り心地も変わりません。やっぱり肩部分のクッションの張り出しが少し気になるので、ある程度リクライニングして使ってやって下さい。

 

壁際には固定式のテーブルが備わります。広いシートピッチだからこその面積ですね。

 

後述する展望席を向いてみました。ここだとリクライニングシートに座りながら前面展望が楽しめ…ますが、大概人が溜まっているためそこまでクリアには楽しめません(笑)

 

車椅子対応座席です。壁には非常通話装置が設置されています。

 

全展開の図。それにしても、この席までセミハイデッキ化されているのはどうなんでしょう…。一般席と平等と言えばそうですが、バリアフリー対応のためのはずが若干バリア作ってますし…。

 

さて展望スペースです。全席指定席のこの列車、指定席券を持つ人のフリースペースとなっています。また一部列車ではここで津軽三味線の生演奏が行われます。

 

前面展望はこのパイプシートからとなります。やっぱり長居無用の設計はキハ40時代から変わりません。

 

山側のソファシートです。うん、一番座られる機会が少なそうです(^^;;

 

海側の転換ロングシート…と言いたいところですが、ピンで固定されており常時海側を向いています。

 

JR東日本でも特に観光客利用が多い五能線、パンフレットの用意数も中々のものです。

 

照明はフリースペース部分のみ暖色系を採用しています。モニターに映っているのは弘前城の桜でしょうか。

 

3号車のフリースペースです。キハ40時代は2+2のため単独運転でもフリースペースを確保するためにあったようなイメージでしたが、4両固定編成のHB-E300系にも備わっています。指定席券発券時にバリエーションが増えないようにするためなんでしょうね、車両変更の融通も効きませんし…。

 

両側には展望席にあった転換腰掛けがクロスシート方向に設置されています。こちらも通路側しか指定席券が取れなかった方々に人気です。

 

さて最後は「リゾートビューふるさと」や「リゾートあすなろ」には設定が無いセミコンパートメント車両です。キハ40時代から引き続き設定されていますね。

 

デッキ側にはRESORT HYBRIDのロゴがあります。何気にかっこいいですね。

 

車内です。個室風の座席が並んでいます。なお、指定席はボックス単位ではなく席単位で発券されるため、人数キッチリで取らないと相席の可能性があります。一応、車掌さんに断りを入れれば、そのボックスに人が来るまではゆっくりしていっても良いとは言って頂けます。

 

というわけで座席です。6人組のボックス席で、キハ40系列のそれとは異なり、背ズリ上部が弧を描いています。

 

中央にはテーブルが設置されています。

 

照明はスポットタイプ、両側の壁には荷棚が取り付けられています。

 

窓側には室内灯スイッチとフックが付いています。

 

さて、コンパートメント席は隠し機能的にフルフラット席にすることも可能です。座面と背ズリ下部を引き出す、かつての国鉄寝台列車の技術を応用したものですね。ただ、4人位までであれば良いもんですが、満席でこれをやらかすとただただ狭い床と化します。また座席利用時は気にならなかったヘッドレスト部分のクッションも、窓側と通路側では明らかな居住性格差として反映されることとなります。嬉しがってやるのではなく、ご利用は計画的に。

 

デッキ前の区画は通路幅の関係で4人組ボックス席となっています。なおこの隠し機能、慣れずにやると確実に失敗orうまく行きません。取説は右側にあるにはありますが…。